スキーのチューンナップは自分でできる?道具からやり方まで徹底調査!
実は奥が深いスキーの世界。
より高みを目指していくのであれば、道具のお手入れも重要になってきます!
チューンナップという言葉を聞いたことはありますか?
スキー板の購入時、シーズンオフのメンテナンスの際に使われる言葉です。
チューンナップをするとしないとでは滑りが違ってきます。
チューンナップはステップアップの大切な入口です。
今回は、スキーのチューンナップは自分でもできるのかを調べてみましたので、ぜひ参考にしてください!
滑りも道具も磨いて上達していきましょう!
Contents
スキーのチューンナップとは?
チューンナップとは、スキー板の性能をより発揮できるようにメンテナンスすることです。
新品を購入した際やシーズンオフに行ないます。
チューンナップの専門店に依頼するのが一般的です。
工場から出荷されたスキー板は、滑走面がなめらかではないことやエッジの角度が均一ではありません。
滑走面を研磨してワックスをかけ、エッジを研いでスキー場で滑る状態に仕上げるための手入れがチューンナップです。
専門店に依頼すると、スキーの技術レベルに合わせて仕上げてもらえます。
ゲレンデでスキーを楽しみたい人と、タイムを競うアルペンスキーヤーとで比べてみましょう。
ゲレンデでスキーを楽しみたい人には、エッジを立てすぎない仕上がりにし、程よく滑るよう滑走面に水はけがよくなるストラクチャーと呼ばれる溝を入れます。
アルペンスキーヤーは、極限までスピードを出して持てる力の全てを発揮する滑りをしますので、通常よりエッジの角度を付けて研ぎ、よりスピードが出るようなストラクチャーを入れます。
ここまでをショップでは作業しますが、自分でDIYできるか気になりますね!
チューンナップの工程は自分でできる?
チューンナップの工程は、大きく分けて4工程あります。
①滑走面の研磨
②エッジ研磨
③ストラクチャー処理
④ベースワックス
自分でできるのは、②と④です。
①と③は専用の道具と技術が必要です。
②と④は道具を揃えれば、自宅で行なうことができます。
エッジ研磨に必要な道具と研き方
②エッジ研磨に必要な道具
・ガイド…エッジの角度を決める道具
・ファイル(やすり)…エッジを研ぐ道具
・ボーダーカッター…エッジとサイドウォールの境目にあるボーダーをカットする道具
・ダイヤモンドファイル…バリを取り、エッジをなめらかにする道具
・オイルストーン…仕上げで磨く道具
・クリップ
・ペン
・カッター
・ブラシ
・太めのマスキングテープ…滑走面を保護する際に使用
・太い輪ゴム…スキー板のブレーキを留める
・バイス…スキーと机を固定する台
・揺れない長テーブル
エッジの研ぎ方
①バイスを長テーブルに固定します。
スキー板のブレーキを輪ゴムで留め、滑走面が上になるように裏返し、エッジに沿って滑走面にマスキングテープを貼る。
②スキー板を、滑走面が反対側を向くようにバイスにセットする。
③ボーダーカッターで、ボーダーを削っていく。
④削ったボーダーをブラシではらう。
⑤ガイドにファイルを斜めにかぶせて、クリップで留める。
⑥エッジをペンで塗りつぶし、乾かす。
⑦ガイドを、マスキングテープを貼った滑走面に当て、テールからエッジを研いでいく。
均一に研ぐには、最初は同じストロークで一定間隔に研ぎ、最後の仕上げでテールからトップまで1度で研ぐことがコツ。
⑧均一に研げていれば、ペンで塗ったところがシルバーに変わっている。
⑨ガイドからファイルをはずし、少し水を付けたダイヤモンドファイルをガイドにクリップで留める。
⑩⑦同様、今度はトップから同じストロークで一定間隔に研ぎ、最後はテールからトップまで1度で研ぐ。
⑪ガイドをはずし、ダイヤモンドファイルだけで、滑走面側のエッジを研ぐ。
プロが詳しく説明してくれている動画です。
ぜひ参考にしてみてください!
【メンテ(エッジの研ぎ方)2/2 】エッジの研ぎ方についてプロに教えてもらう!
https://youtu.be/bf1pM88uweI?si=upUWvj5eX_xo5yjb
ベースワックスに必要な道具とかけ方
④ベースワックスに必要な道具
今回はホットワックスの塗り方を紹介します!
・太い輪ゴム
・ファイバーテックス…研磨剤入りのシート
・リムーバー…滑走面の汚れ落とし
・ワクシングペーパー
・ワックス
・ブラシ…ブロンズブラシ
・アイロン…スキーワックス専用のものを用意
・バイス
・揺れない長テーブル
ワックスのかけ方
①バイスを長テーブルに固定します。
スキー板のブレーキを輪ゴムで留め、滑走面が上になるように裏返し、中央のバイスでスキー板を挟む。
②ブロンズブラシをかけて、スキー板の汚れを取る。
③ブロンズブラシにファイバーテックスを巻き付けて、ブラシをかけるように汚れを取る。
④トップからテールにリムーバーをかけ、乾く前にワクシングペーパーで拭き取る。
⑤滑走面が乾くまで待つ。
⑥滑走面が乾いたら、アイロンのスイッチを入れる。
ワックスのパッケージの表示通りの温度設定にする。
⑦ワックスをアイロンに当てて溶かし、スキー板へ垂らしていく。
アイロンを傾け、アイロンの角からワックスが垂れるようにするのがコツ!
⑧アイロンの下にワクシングペーパーを敷いて、ワックスがスキー板に均一に広がるように溶かしていく。
⑨ワックスを塗り終わったら、1時間ほど冷ましておく。
①~⑤はこちらを参考にしてください!
【メンテ(ワックスがけ) 1/2 前編】初心者必見!スキー板のワックスがけはコレで決まり!
https://youtu.be/lmXfLh6bHDY?si=W0qxSrRrvFMyeKe-
⑥~⑨はこちらを参考にしてください!
【メンテ(ワックスがけ) 2/2 後編】これで間違いなし!スキーワックスのかけ方
https://youtu.be/ugXE8nwaw04?si=H7sAPeeh5WjPQgSw
シーズンオフの際は、作業はここまでです。
シーズンインやシーズン中の滑る前は、ワックスをはがしますので簡単に説明します。
ホットワックスをかけるときと同様に、スキー板をバイスに固定し、スクレーパーでワックスを削っていきます。
エッジにもワックスが塗ってあるので、スクレーパーの溝を使って丁寧にはがしてください。
仕上げにナイロンブラシ、馬毛ブラシの順にトップからテールにかけてブラッシングし、クロスでカスを拭き取って終了です。
心配な場合は無理せず専門店へ
作業に不安がある方は、迷わずチューンナップの専門店へお願いしましょう。
確かな技術があるので、仕上がりにも満足できます。
依頼するときには、自分のスキーの技術レベルやどれくらい上達したいかなどを相談すると、希望通りの仕上がりにしてもらえます。
スキーのチューンナップは自分でできる?道具からやり方まで徹底調査!【まとめ】
チューンナップとは、スキー板の性能を最大限に発揮するためのメンテナンスです。
チューンナップ専門店に依頼できますが、自分で作業できる部分もあります。
エッジとベースワックスは、1度道具を揃えればシーズン中にもメンテナンスできますね。
どちらも作業工程が多くて大変ですが、その分終わったときには達成感とこれからどんな滑りができるかワクワク感を味わえます!
作業に不安を感じたら、無理せず専門店へお願いしましょう。
チューンナップをして、さらなる上達を目指していきましょう!