薔薇の五枚葉とは?位置はどこ?剪定が必要な理由と方法を解説
薔薇の剪定をする際の説明で、五枚葉という言葉を聞いたことはありませんか?
五枚葉とは、上から数えて五枚目の葉のことなのでしょうか。
さて、五枚葉とは一体、何なのでしょうか。
実は薔薇の葉は、小葉が複数枚で1つの葉を構成しています。
そして、三枚葉が出ているあたりの花枝は細く、五枚葉が出ているあたりの花枝は太いのです。
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今回は、五枚葉とは何か、剪定が必要な理由や剪定方法を解説していきます。
是非、薔薇のお手入れの参考にしてください。
Contents
薔薇の葉の役割と構成
葉の主な役割は、光合成をして植物にとって必要な栄養を作ることです。
葉の構成は、葉身、葉柄、托葉の主に3つからなっていて、葉身(ようしん)は光合成器官です。
葉柄(ようへい)は花枝につながる部分で、托葉は芽生えのときに葉身を保護する役割があります。
薔薇の五枚葉とは?
薔薇の葉は、三枚や五枚の小葉が集まって、一枚の葉になります。
植物の葉には、単葉(たんよう)と複葉(ふくよう)があります。
単葉とは、1つの葉身(ようしん)で構成される葉のことです。
複葉は、複数の小葉(しょうよう)で構成され全体で一枚の葉になります。
薔薇は複葉の仲間です。
複葉は小葉のつき方や小葉の数で分類されます。
薔薇の場合、小葉が鳥の羽のようについているので、羽状複葉です。
そして、小葉が奇数なので、奇数羽状複葉になります。
薔薇の葉は、小葉が奇数枚で一枚を形成する複葉です。
小葉の数は三枚、五枚、七枚が一般的で、それぞれ三枚葉、五枚葉、七枚葉と呼ばれています。
三枚葉は小葉が三枚あり、一枚葉の下にあります。
五枚葉は小葉が五枚で、三枚葉の下にあります。
七枚葉は小葉が七枚で、五枚葉の下にあります。
薔薇に剪定が必要な理由とは?
薔薇のお手入れで、剪定が必要な理由は、株全体に栄養を行き渡らせるためです。
薔薇を剪定する目的は、きれいな花を咲かせるためです。
必要のない枝を切らずに伸ばしたままにしておくと、栄養が必要な蕾や花に栄養が行き渡らないために、蕾や花が弱ってしまいます。
そればかりか、枝も弱るので、病害虫の被害を受けやすくなります。
なので、薔薇を元気に育てるためにも、またきれいな花を咲かせるためにも、剪定は必要不可欠な作業なのです。
薔薇の剪定方法
薔薇は、花が終わった後は、五枚葉の下で切りましょう。
薔薇の花が終わったら、次の花のためにも五枚葉の下で切ります。
花枝を切るときは、五枚葉を一枚付けて、その下で切り取ります。
切る位置は、五枚葉の付け根に沿って、斜めに1mm位上を切ります。
斜めに切ることで、残す部分を少なくすることがポイントです。
薔薇を太い花枝の部分で剪定する理由とは?
五枚葉が出ている部分の花枝は太いので、剪定しても丈夫な新芽が出てくる可能性が大きいからです。
薔薇を観察してみると分かるのですが、花枝の太い部分からは五枚葉が出ています。
しかし、細い花枝からは三枚葉しか出ていません。
なので、五枚葉が出ている部分で剪定すると、花枝の太い部分で剪定したことになるので、しっかりした新芽が伸びてくるのです。
逆に、花枝の貧弱な部分で剪定すると、弱い新芽になってしまうのです。
薔薇の五枚葉とは?位置はどこ?剪定が必要な理由と方法を解説【まとめ】
五枚葉とは、小葉が五枚一組で一つの葉を構成していることが判明しました。
薔薇を剪定する場合は、三枚葉が出ている部分の花枝は細いので避け、五枚葉が出ている部分で剪定すると元気な新芽が出てくる可能性が高いことも分かりました。
薔薇の管理には、日常の観察が大事です。
株の状態をよく観察して、剪定をする場所を決めてくださいね。