ハクビシンはどこにいる?好む場所や多い地域は?習性や危険性を徹底解説

2024年7月10日

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日本でも広範囲で畑の作物を荒らす害獣として問題になっているハクビシン。

見つけたらどうすれば良いのでしょう?

法律により駆除はできませんが、寄り付かなせないための対策を練るには、どこにいるのか、どんな習性や危険性があるのかなどを知る必要があります。

 

 

今回は、ハクビシンはどこにいるのか、好む場所や多い地域を解説していきます。

夜行性、雑食で特に甘いものが大好き、高いところも狭いところもへっちゃら!

そんなハクビシンが現れるのは農家だけではありません!

うちは関係ないわ~と油断して大変なことになる前に、ハクビシンについて一緒に考えましょう!

 

 

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ハクビシンはどこにいる動物?まずはその生態は?

ハクビシンとは漢字で「白鼻芯」と書く通り、額から鼻先にかけての白い筋模様が特徴の中型の動物で、中国大陸南部を中心に、マレーシアやインドネシアなどの東南アジア、インド、ネパールなどの南アジア、台湾に生息しています。

日本ではほぼ全域に生息していると言われていますが、本来、ハクビシンは日本にいる動物ではなかったとされています。

古いところでは、江戸時代にはすでにハクビシンらしき動物が確認されているという記録もあります。

他にも明治時代、毛皮のために持ち込まれた際に逃げ出した個体が野生化した説もあり、経緯がはっきりしないことから外来生物だと断定することが出来ず、環境省はハクビシンを明治以降に移入した動植物を対象とする「外来生物法」に基づく特定外来生物に指定していません。

そのため、駆除対象にはなりませんが、「鳥獣保護法」により狩猟獣に指定されています。

これは、ハクビシンを見かけたり、被害を受けた時はまず都道府県知事などの許可を得ることが必要で、勝手に捕獲・駆除することはできないことを意味します。

自然界でのハクビシンは樹洞やタヌキなどの動物が使い古した巣穴などを住処にしていますが、人里におりて民家の床下や屋根裏などに住み着くこともあります。

夜行性なので昼間は住処に潜んでいることが多いのですが、日中でも住宅地をや電線を伝って歩く姿などが確認されています。

ハクビシンは植物を中心とした雑食性で、特に甘いものが大好きです。

得意の木登りを活かしてカキ、モモ、ミカン、マンゴーなどの果実を食べる他、野菜、小動物、小鳥やその卵、果ては残飯やペットフードなど何でも食べてしまします。

 

 

ハクビシンが好む場所、多い地域は?

以上の事から、ハクビシンがどこにいるかを考えた時、真っ先に思い当たるのは、山間部、果樹園や畑などが考えられます。

具体的には宮城・福島などの東北地方、中部地方や四国地方などが特に多いとされています。

ただし近年は郊外だけでなく東京や神奈川といった都心での報告例も増えているので油断は禁物です。

 

 

ハクビシンの危険性は?

山間部や農作物の多い地域で見られるハクビシンですが、作物の被害以外にどのような危険性が考えられるでしょうか?

 

人家への直接的な被害

近年、ハクビシンによる被害は農家だけでなく、人家への被害も拡大しています。

果物や野菜が大好きなハクビシンにとって、家庭菜園の作物も格好の餌食となります。

それはきっと、人里におりるリスクを考えても、それ以上に魅力的なものでしょう。

そしてその標的は作物だけではありません。

ハクビシンは雑食性のため、家畜やペットが襲われることもある他、家庭のゴミをあさるといった被害も多く報告されています。

また、人家の軒下や天井、倉庫などにも簡単に侵入するため、糞尿による臭いの被害も深刻です。

 

感染症などの被害

かつてハクビシンはSARS(重症急性呼吸器症候群)の元凶と疑われ流通が規制され、その後疑いが晴れた事はニュースでも話題になりましたが、かといって安全というわけではなく、SARSも含めた人畜共通感染症を媒介する可能性のある動物として知られています。

また、ペットに重篤な感染症を引き起こすジステンパーやパルボウイルス、アデノウイルスなどの病原体を持っているため、ペットを飼っている人は特に注意が必要です。

 

 

ハクビシンを見つけたらどうする?

思いのほか危険性の高いハクビシンですが、では、実際に見つけてしまった時はどうすれば良いのでしょうか?

先に書いた通り、ハクビシンは鳥獣保護法により独断での駆除・捕獲はできません。

当然ながら、触ったり、餌を与えるなどの行為も絶対にしてはいけません。

まずは専門業者に連絡することをお勧めします。

自治体に連絡する方法もありますが、対応に時間がかかることが多いのであまりお勧めではありません。

 

 

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ハクビシンはどこにいる?好む場所や多い地域は?習性や危険性を徹底解説【まとめ】

今回はハクビシンがどんな動物で、どこにいるのか、どういった場所を好むのか、どんな危険が潜んでいるのかなどについて調べました。

見た目はおっとりしていてどこか可愛らしさもあり、思わず触りたくなってしまう魅力も持ち合わせているハクビシンですが、やはり相手は野生動物、うかつに近づかない方が良いという事がわかりましたね。

とはいえ、クマ出没のような今すぐ人命にかかわる非常事態にはならないので、ハクビシンを見かけたら慌てず、専門業者に相談すると良いでしょう。