ジャンガリアンハムスターの妊娠期間は?特徴や行動と出産準備・産後の注意点

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ネズミの仲間は特別子だくさんというわけではないけれども、驚異的なのはその繁殖力です。

短期間に何度も出産できるので、結果的にとんでもない数の赤ちゃんが!

という事にもなりかねません。

とはいえ放っておけば自然に出産するわけでもありません。

相性によっては壮絶なケンカになることもあります。

そして妊娠期間から出産・子離れするまでは気を抜けません。

 

 

今回は、ジャンガリアンハムスターの妊娠期間、妊娠の見た目や行動の特徴、出産の準備と産後の注意点を解説していきます。

ジャンガリアンハムスターの繁殖を考えている人はきちんと知識を身につけ、責任をもって正しく健康的なお産をさせてあげましょう。

 

 

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ジャンガリアンハムスターの繁殖と発情期の特徴は?

平均寿命が約2年のジャンガリアンハムスターは生後1ヶ月で成熟し繁殖可能になります。

(雌雄差や個体差があります)

身体の負担を考えると繁殖に適しているのは生後3ヶ月になってからと言われています。

そして、生後1年を過ぎると徐々に老化が始まるため、繁殖には適さなくなります。

よって、ジャンガリアンハムスターの繁殖期間は生後3ヶ月~1年という事になります。

また、オスのジャンガリアンハムスターの発情期は通年で、メスがOKであればいつでも可能なんです。

一方メスには4日に一度の発情周期があります。

しかも12時間から20時間という、かなり限定された期間になるので、繁殖させたいならこのタイミングを見逃さないようにしましょう。

メスが発情期を迎えると、明らかに尿とは違う分泌物が見られ、独特の臭いを発します。

これがOKのサインなので、オスとお見合いさせてみましょう。

元来、単独生活を好むハムスターの仲間は縄張り意識が強く、ペットであっても致命傷を負うほどの激しい喧嘩をするため、複数飼育は禁物です。

そのため、四六時中オスとメスを同じケージに入れておくことはできません。

ジャンガリアンの繁殖が難しいのはこの点なんですね。

まずはオスとメスが1匹ずつ入っているケージを隣り合わせにして、様子を見ましょう。

メスが尻尾を上げ、お尻を突き上げるような姿勢をしていたら(ロードシスと言います)一緒のケージに入れてみましょう。

メスはオスよりも神経質な子が多いので、オスのケージにメスを入れる方が良いかもしれません。

しばらく様子を見て、激しい噛みつきあいにならなければ大丈夫なのでそっとしておきましょう。

その後も時々様子を見てくださいね。

成功していれば2~3週間で出産となるので、その前に出産しやすい環境を整えてあげましょう。

 

 

ジャンガリアンハムスターの妊娠期間は?妊娠の兆候は?

ジャンガリアンハムスターの妊娠期間は2~3週間くらいになります。

妊娠の兆候としては「お腹が大きくなる」といった見た目の変化や「動きが鈍くなる」「食欲が増す」などがありますが、個体差があり特に初期段階では見分けにくいかもしれません。

妊娠10日目を過ぎた頃から、お腹が大きくなっている様子が確認できると言われています。

 

 

ジャンガリアンハムスターの出産の準備

妊娠期間中のメスは神経質になるため、過度の干渉は控えましょう。

巣作りのための巣材、水、餌を多めに用意し掃除は最小限に抑えます。

ケージは暗い場所に置きます。

難しければ布で覆うなどして、外からの刺激を極力減らしてあげましょう。

さぁ、あとは出産を待つばかりです!

 

 

産後の注意すべき行動は?

ジャンガリアンハムスターは平均で4~5匹の子どもを産みます。

出産が近づくと、メスはしきりに巣作りをし、巣箱から出てこない時間が長くなります。

基本的に安産なので、お産の介助は必要ありません。

妊娠期間中と同様、過度の干渉は控えましょう。

すべての出産が終わり、メスが落ち着いたら、出来れば何匹生まれたかのチェックはしておきましょう。

ただし絶対に子どもは触らないで!

妊娠期間以上に産後のメスは気が立っています。

子どもや自分の身の回りに自分以外の臭いがあると育児放棄をするだけでなく、最悪の場合、自分の子どもを食べてしまいます。

これはかなりショッキングな光景ですが、珍しい事ではないので子どもが減っていてもすぐに気付けるよう、

そして即、環境を見直すなどの対処ができるように子どもの数を把握しておくことをお勧めします。

ちなみにハムスターの雌雄の見分け方は、生殖器と肛門の距離が広ければオス、狭ければメス…なのですが、赤ちゃんのうちは判別が非常に難しいので、そこは無理にチェックしなくても良いでしょう。

また、餌や水分が不足していてもストレスから子どもを食べてしまう事があります。

水だけでなく水分の多い野菜、主食はもちろんタンパク質やカルシウムを補うためのチーズや煮干しなども多めに用意しましょう。

子どもたちが順調に育つと、10日ほど経てば自分で餌を食べるようになり、2週間ほどで目も開いてきます。

そして1ヶ月も経たないうちに母子の関係から他人(他ハム?)の関係に…。

つまり親離れの時期がやってきます。

そうなると、それまで仲睦まじかった子たちも、縄張りをめぐっての激しい喧嘩や、親子やきょうだい間での近親交配(奇形や死産などの可能性が高くなるので絶対ダメ!)を引き起こしてしまいます。

小競り合いが始まったなと思ったら、それぞれ単独のケージに移してあげましょう。

 

 

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ジャンガリアンハムスターの妊娠期間は?特徴や行動と出産準備・産後の注意点【まとめ】

人間同様、本人も周囲も一大イベントとなる出産。

人間と違って、出産自体の危険性は低いものの、産前産後の母ハムはとても神経質になっています。

お見合いから子離れまで約2ヶ月と期間はわずかなので、しっかりとフォローしてあげましょう。

そして、生まれてきた子たちのお世話も当然、飼い主の責任となります。

ジャンガリアンハムスターの出産はまさにネズミ算!

すぐに子だくさんになります。

安易な理由での無責任な繁殖は絶対にダメ!

不幸なジャンガリアンを増やさないためにも、繁殖を希望している人は特に今一度、しっかりと考えて行動したいですね。