五山送り火は雨天時にどうなる!?点火時間に影響はある?
結論からいうと、五山送り火は雨天時でも決行されます。
私たちからすると、火を使うので強風や雨天時に実施できるのか心配になりますが、2016年の大雨洪水警報、2016年の集中豪雨の時ですら実施されており、鴨川河川敷が立ち入り禁止になる可能性はありますが、仮に台風が直撃しても実施されるようです。
もちろん、日程の延期もないようです。
過去にあったのは、台風の際に雨足を考慮して点火時間を前倒した記録くらいです。
今回は、五山送り火の雨天時の決行について、過去をさかのぼり注意点をふまえて解説していきます。
是非最後までお付き合い下さい。
Contents
五山送り火が雨天時に中止になったことはある?
先ほどお伝えした2016年は、普通の雨天時どころか豪雨、5~6メートル先の火でもほぼ見えない状況だったので、そのような時にはKBS京都の生中継をテレビで鑑賞するのがよいと思います。
川に近づいて危険な目に遭うのも嫌ですしね。
1963年が最後の中止で、以後は毎年行われています。
しかも、その際も東山区域の集中豪雨だったため、他の4山は実施されたそうです。
それ以外は、戦時中に中止があったとの記録があるのみのようです。
五山送り火が雨天時に「異例」となった状況は?
ちなみに、その1963年は大文字が中止となり、「主役なしの“大文字”」「異例」などの文字が朝刊を飾ったそうです。
実際直前まで準備はされていたようですが、あまりの集中豪雨で京都から大津一帯は身動きが取れないほどで、泣く泣く断念されたそうです。
当然、観光客はがっかりですよね。
駅を降りてホームにある張り紙(号外だったとの説もあり)を見て落ち込むひとや飲んだくれるかたがおられたのだとか。
実際、その翌日、大文字は点火されたのですが、順延を避けるために25分も早く点火したそうで、見損ねたひとが多かったらしいです。
市役所に苦情が多く寄せられたと言われています。
今の時代と情報の発信、キャッチするタイミングなども違うことから仕方がないのですが、今となっては驚くような話ですよね。
五山送り火は雨の中でどうやって決行される?
では雨天時にどうやって実施しているのか?
と疑問になりますが、その場合は火床に薪を積んで、ひとつひとつを防水シートで包み雨をしのぐそうです。
まさにプロ集団ですね。
そんなこんなで、小雨どころか、けっこうな雨でも決行されるそうです。
五山送り火の雨天時にお勧めの服装は?
雨の日に外で観光するのに便利なのは、もちろんレインコートですが、熱い夜は中が蒸しますよね。
100均の使い捨てレインコート、少し大きめのものがお勧めです。
傘ももちろん必要ですが、人混みの中で傘を差すのはけっこう大変です。
かるくレインコートを羽織るのがよいと思います。
もちろん、中は薄手の服で。
靴は最近おしゃれなレインブーツ、シューズがあるのでそちらをお勧めします。
防水スプレーは長い時間雨の中を歩くのには適していませんし、布製の靴が濡れると足も不快な感じになりますよね。
天気予報で雨の予報になったら、服装選びに注意しましょう。
あと、念のため、晴れても雨でも小さめの懐中電灯はあると万一のときに便利ですよ。
携帯のライトは雨の時に不自由ですし、人混みでは使い勝手がちょっと悪いですので。
五山送り火の雨天時は公共交通機関に要注意!
さて、これで天候を気にしながら予定を立てなくてもよいと思ったら大間違いです。
悪天候の場合、公共交通機関は要注意です。
雨天時は、雨具を持った方も多く、熱い京都の夜ですから蒸れることも間違いなし。
天候の関係で点火時間がずれると当然のように人の流れは不規則になりますし、混乱した状態になります。
そして、何より夜間です。
もし遠方から五山送り火の鑑賞を考えているかたは宿泊の予約を検討しておくとより安心です。
その際、京都市内で宿を取ろうとするとかなり難しい。
1年くらい前から予約しなくてはいけない場合もあります。
高級路線では京都ブライトンホテル、リッツ・カールトン、山ばな平八茶屋などがありますが、このあたりは特別プランもありますし、あっという間に予約が埋まってしまいます。
リーズナブルなホテルはさらに早く満室になってしまいますのでご注意くださいね。
五山送り火は雨天時にどうなる!?点火時間に影響はある?【まとめ】
もちろん、天気が良いに越したことはないのですが、もし週間天気予報で雨の場合、色々と考えておく必要があるようです。
五山送り火、2023年はどうなるのでしょうか。
情報収集も楽しみですよね。
できれば、風のあまりない(無風だと京都のよるは恐ろしく暑いのでつらいですよね)穏やかな夏の夜であってほしいものですね。