カメムシの飛行能力はどれくらい?何階までくる?1日の移動距離と滞在時間
日本でよく見かけるカメムシには、クサギカメムシ・ホソハリカメムシ・マルカメムシ・アオカメムシ・ハナカメムシなどがいます。
どれも羽があり飛びます。
カメムシはどのくらいの高さまで飛ぶのでしょうか?
また、どのくらいの距離を1日に移動するでしょうか?
今回は、カメムシの飛行能力や、飛行能力の高い種類、1日の移動距離や滞在時間について解説したいと思います。
ぜひ最後まで読んでみてください。
Contents
カメムシとは?
日本各地で初夏から秋にかけて大量発生し、特に家の中や雑草地等に多く発生する虫です。
刺激すると異臭を放ち、作物などの被害が社会問題になっています。
カメムシは餌になる物にストロー状の口を刺します。
餌はカメムシによってさまざまで、草食のカメムシは、イネ科の植物を好むものもいれば、トマトやミカンなど水分が多い果物を好むものもいます。
刺された作物は、生育不良になったり、ひどい場合は枯れてしまいます。
また、肉食のカメムシもいます。
肉食のカメムシは身の危険を感じると人にも刺してきます。
そのカメムシに刺されると痛いそうです。
一週間くらい腫れることもあるそうです。
カメムシの飛行能力はどれくらい?
カメムシは高さ10m程度までの飛行能力があります。
「マンションの何階までくる?」と疑問に思う人もいると思います。
8階ぐらいまでです、としか言えません。
カメムシはそれ以上の高さも、気流や強い風に乗って、すごい速度で到達するからです。
カメムシの飛行能力が高い種類は?
カメムシで飛行能力の高い種類はイネホソミドリカスミカメやホソハリカメムシなどです。
それぞれのカメムシについて紹介します。
イネホソミドリカスミカメ
・北海道、本州、四国、九州、対馬に生息している
・体長5~6.5mmの黄緑色で細長い体型
・6~10月にかけて出現する
・イネ科の害虫
ホソハリカメムシ
・北海道、本州、四国、九州、南西諸島にかけて生息している
・体長9〜11mmの茶色で細長い体型
・腹部は白い縁取りがあり、胸部左右が鋭く尖る形のカメムシ
・7~9月にかけて出現する
・イネ科の害虫
クサギカメムシ
・北海道から九州まで広く分布、石垣島、西表島でもいる
・体長13~18mm程の茶色い五角形の体型
・秋季には最も強い臭いを出す
・集団で飛翔し、越冬する
・果樹の害虫
ツヤアオカメムシ
・本州、四国、九州、沖縄島、石垣島、西表島など、あたたかいところに生息
・体長は14〜17mmの鮮やかな黄緑色で五角形の体型
・ツヤアオカメムシも強い臭いを出す
・猛暑の年に大量発生する
・スギ、ミカンなどの樹木の汁、各種広葉樹の果実の汁の害虫
カメムシの1日の滞在時間はどのくらい?
カメムシの1日の滞在時間は夕方から翌日の昼過ぎまでです。
夕方に飛んで餌場に到着したら、その場で朝まで活動をします。
そして、そのまま寝る時間をむかえます。
翌日の昼過ぎに起きて、日向ぼっこをするために、飛んで移動します。
日向ぼっこを終えて、餌場へ飛んで移動をします。
カメムシの1日の移動距離はどのくらい?
カメムシの1日の移動距離は5kmと言われていています。
目当ての餌場までの距離の目安なので、正確な距離はわかりません。
夏は山で餌を吸って生活をして、秋に越冬目的で街に飛んで移動することを考えると、移動距離が5kmと言われても不思議ではありません。
カメムシの飛行能力はどれくらい?何階までくる?1日の移動距離と滞在時間【まとめ】
今回はそれらのカメムシの飛行距離について解説しました。
カメムシの飛行能力が10mもあり、移動距離も5kmもあることにはおどろきましたね。
私たちがまだまだわからないことの多いカメムシです。
これからも研究が進み、その研究成果が害虫として困っている農家や虫が嫌いな方の役に立つといいですね。
今回は最後まで読んでいただきありがとうございました。