薔薇の鉢増しの時期やタイミングは?鉢の選び方と手順を解説
薔薇は、しばらく同じ鉢で育てていると、株に対して鉢が小さくなります。
すると、鉢の中が根でいっぱいになり新たな根を伸ばすことができなくなるので、生育や花つきが悪くなります。
このまま、薔薇は弱り、枯れてしまうのでしょうか。
心配しないでください。
生育をよくするための方法があります。
このような場合は、一回り大きな鉢に植えることで、新たに根を伸ばすことができるようになり、生育や花つきが良くなります。
この方法を鉢増しといいます。
できるだけ毎年、鉢増しをしてください。
最低でも、1年おきに鉢増しをしましょう。
今回は、薔薇の鉢増しの時期や目安を解説していきます。
鉢植えで美しい薔薇を育てるために、必要な鉢増しのタイミング、手順などについてご紹介します。
是非、薔薇のお手入れにお役立てください。
Contents
薔薇の鉢増しの時期はいつ?植え替えとの違いは?
鉢増しは根を崩さないで植える方法で、植え替えは根を崩して植える方法です。
鉢増しは、根鉢と呼ばれる鉢の形に固まった土を崩さないように、一回り大きな鉢に植えることです。
一方、植え替えは、根鉢を崩して根を出して、新鮮な土に入れ替えることです。
鉢の大きさは変えないで、古い土から新しい土へと入れ替えます。
鉢増しに適した時期は、春と秋の生育が旺盛な時期です。
それに対して植え替えは、根を触るので、株が休眠する冬の時期に限られます。
鉢増しのメリットとデメリットは?
鉢増しのメリットは、根鉢を崩さないで植えられることで、デメリットはスペースを取ることです。
鉢植えの場合、来年の春に美しい花、そしてたくさんの花を咲かせるために鉢増しや植え替えが必要です。
鉢の大きさを変えない用土替えは、根鉢を崩して新しい用土に入れ替えるので、根に合わせて枝を短く切り戻します。
一方鉢増しは根鉢を崩さないので、根がしっかり土を掴んだ状態のまま、一回り大きな鉢に植えることができます。
なので、つる薔薇のように、枝を短く剪定したくない薔薇におすすめです。
薔薇は根を触られることを嫌います。
特に太い根を切ってしまうと枯れてしまいます。
なので冬剪定をする株でも、鉢増しであれば根を触らないので、たくさんの花、そして美しい花を咲かせてくれます。
鉢増しは良いことだらけのように見えますが、デメリットもあります。
それは、場所の問題です。
全ての鉢を鉢増しにすると、鉢が一回り大きくなるので、場所が狭くなってしまうからです。
鉢の選び方と鉢増しの方法は?
鉢増しに必要な鉢の選び方や手順について確認しましょう。
鉢の選び方
まず、鉢の選び方です。
鉢増しに使う鉢の大きさは、一回り大きな鉢を選びます。
逆に大き過ぎると、水のあげ過ぎによる根腐れの原因にもなります。
薔薇は、深く根を張る性質を持っているので、高さがあり通気性や排水性などに優れた鉢を選びましょう。
用土も通気性や排水性に優れた、薔薇用の培養土がおすすめです。
鉢増しの手順
次に、鉢増しの手順です。
鉢から株を出します。
順調に生育していると、鉢から出すためには力が必要です。
鉢底から根が出ている場合、ハサミやカッターなどで根を切ってください。
抜いたときに土が崩れてしまうのは、根が張っていない証拠です。
なので、鉢増しはしないでそのまま同じ鉢に戻してください。
根鉢と呼ばれる鉢の形に固まった土が崩れてこない状態が鉢増しのタイミングということです。
薔薇の鉢増しの時期やタイミングは?鉢の選び方と手順を解説【まとめ】
鉢植えの薔薇は同じ鉢で育てていると、鉢の中が根でいっぱいになり花つきや生育が悪くなるので、鉢増しの作業が必要になることが分りました。
鉢増しをすると、根詰まり等の根のトラブルや病害虫を発見することができます。
元気な薔薇を育てるためにも、是非、鉢増しにチャレンジしてくださいね。