年越しそばはにしん入りが関西流!具材のこだわりや由来を探る!

2022年3月10日

スポンサーリンク



年末の食べ物といえば、年越しそばを思い浮かべる方がほとんどではないでしょうか?

実は、毎年何気なく食べている年越しそばも、各地方によって種類が様々なんです。

その中でも、有名なのが関西の「にしんそば」!

そばの具になんと魚の「にしん」が入ったものなんですね・・・。

 

 

一風変わった、関西のにしん入り年越しそばについて調べてみました。

発祥の地から始まり、なぜにしんを入れるのかという「にしんそば」の由来や、同じ関西内で食べられている「にしんそば」の微妙な違いまで、幅広くまとめています!

年越しそばの豆知識として、お楽しみ下さいね。

 

 

スポンサーリンク



関西の年越しそばは「にしんそば」!

皆さんは、毎年どんな年越しそばを食べていますか?

この問いに、「スーパーで購入したごく普通の年越しそばセットを、自宅でさっと調理して食べている」とお答えになった方も少なくはないはず・・・。

しかし、この普通の年越しそばって何でしょう??

実は、何気なく食べている年越しそばも、お住まいの地域によって結構異なるんです。

例えば、出汁を何でとっているか?そばの種類はどんなものか?具材に何をのせるのか?といったように、日本全国を詳しく調べてみれば、様々な年越しそばがあることが分かります。

さてさて・・・。

地方のちょっと変わった年越しそばとして、関西を取り上げてみましょう!

関西の年越しそばは薄口醤油を使った、透明のあっさりしたお出汁が主流だというのは有名ではないでしょうか?

しかし、問題は具材!

関東の方なら、具材のイメージは海老天をイメージした方も多いはず・・・。

しかし関西では、なんと魚の「にしん」がドンッとそばの上にのっているんですよ!

この「にしんそば」は、関西の中でも、京都、大阪、滋賀の大津で食べられているそうです。

 

 

関西の年越しそば!「にしんそば」の具は身欠きにしんの甘露煮!

関西の有名都市の年越しそばといえば、「にしんそば」!

この「にしんそば」の具について、詳しく探ってみましょう。

「にしんそば」というだけあって、具に使用されているのは魚のにしん!

ただ、にしんを丸ごと入れているわけではないんです。

もしかしたら、にしんの天麩羅が入っているのではと、イメージされた方もいらっしゃるのでは・・・?

いえいえ、「にしんそば」の具はもうちょっと捻った感じなんですよね・・・。

実は、身欠きニシンが入っているんです!

さて、身欠きにしんと言われても、「見たこともないし食べたこともない・・・」という方も、少なくはないでしょう。

身欠きにしんは、にしんを使った乾燥食品です。

にしんの頭と内臓をざっくり取り除いたものを素干ししたものを、さらに2枚におろして数週間干し続けるという、なかなか手の込んだ食べ物。

関西の年越しそばの具としては、この身欠きにしんを甘露煮にしたものを使用するのが一般的!

しっかりとした甘みの中に魚の脂を含んでいて、そばの出汁がより奥深いものになるため、一度食べると病みつきになりますよ!

 

 

なぜ年越しそばに「にしん」を入れるの?

関西の年越しそばが、具に身欠きにしんの甘露煮を使った「にしんそば」だということがわかったところで、気になるのが、どうしてこの具を使用することになったのかというところではないでしょうか?!

そこで、ちょっと調べてみたところ、「にしんそば」の発祥の地とされているのは、京都府京都市でした。

当初、京都の民の保存食として重宝されていた身欠きにしんを、熱いそばの具として食べたのがそのままこの地域の年越しそばとして定着したということなんですね。

ご存知の通り、京都は周りが山に囲まれた盆地です。

海からの恵みとして、新鮮な魚介類はなかなか手に入らなかったんですね・・・。

魚といえば、干したものが一般的。

その中でも、身欠きにしんは良質なタンパク質、ビタミン、ミネラルを含んでいる、いわば健康食品の1つでした。

この栄養価の高い身欠きにしんを、そばの出汁に合うように甘露煮にして具としたものが「にしんそば」。

新しい新年も健康で過ごせるようにという願いも込めて、この「にしんそば」が年越しそばとして食べられるようになったんですね!

 

 

同じ「にしんそば」でもちょっと違う!?京都と大阪を比較!

関西の年越しそばといえば、身欠きにしんの入った「にしんそば」!

この認識に間違いはないんですが、関西は広いんです。

調べてみると、同じ関西内でも「にしんそば」に微妙な違いがあるようなんです・・・。

メインの身欠きにしんの甘露煮はどの地域でも間違いなく具として入っているんですが、問題はネギ!

関西の中でも大阪では、にしんそばに、小ネギの小口切りにしたものがふんだんに入っているのが一般的。

一方京都では、分厚く切った京野菜の九条ネギを焼いたものをのせるようです。

一緒に入っているネギが変わるだけで、結構味に変化が出るものなんですよ!

関西において、この「にしんそば」は何も年末にだけ食べるそばというわけではありません。

ちょっと立ち寄った、そば屋のメニューに大概あるといっても過言ではないんですね。

もし、関西の年越しそばに興味のある方には、関西の各SAで販売されている「にしんそば」の食べ比べをおすすめしておきましょう!

 

 

スポンサーリンク



年越しそばはにしん入りが関西流!具材のこだわりや由来を探る!【まとめ】

関西では、年越しそばとして「にしんそば」を食べるのが一般的です。

この「にしんそば」の具は、身欠きにしんの甘露煮。

山に囲まれた京都の民が、貴重なタンパク源として食していた乾燥食品を加工したものを、年越しそばに取り入れたのが始まりとされています。

同じ関西でも、京都風なら九条ネギを焼いたものを、大阪風なら小ネギの小口切りにしたものが入っていて、地方ごとに少しずつ味が異なるのが特徴ですね。

近年は、通販などで様々な年越しそばのセットが販売されていますので、興味のある方は、今年の年越しそばを関西風にしてみてもいいかもしれませんね。