豆まきで家族が揃わない場合はどうするの?正しいやり方を解説!
節分の豆まきというのは今となっては家族みんなで楽しむものというイメージが強い行事です。
家族そろって家中に豆をまき今年一年の幸福を願う、そんな行事が節分です。
しかし、本来の豆まきにはほかにも細かいルールがあるようです。
例えば豆のまき方も、家族そろってもみんなでまくのではなく、本来は家長がまくなどだそうです。
今回はそんな豆まきについて、家族が揃わない状態でやったらどうなるのかなどについて節分のそもそもの意味を考えながら解説していこうと思います。
Contents
節分の由来とは?
まず節分とは何なのかから見ていきましょう。
どうして節分には豆まきなどをして幸福を願うのでしょうか。
節分とはそもそも「季節の分け目」のことを言います。
よってもともとは春夏秋冬のそれぞれの節目である、立春、立夏、立秋、立冬すべての前日を指す言葉なのです。
それがいつしか、旧正月の元旦(立春)の前日である節分だけが残って、今日の姿になりました。
つまり、節分というのは昔の大晦日。
大晦日の日に、くる年の幸福を願って、家族そろって豆をまいて厄払いをするというのが節分の本来の姿なのです。
そう考えると、大晦日の夜に家族が揃わないのは少々寂しい気がしてなりませんね。
本来の節分の豆まきとは
次に節分の定番である豆まきについてみていきましょう。
なぜ、節分の日には豆をまくのでしょうか。
すべての災いに例えられる「鬼」
まず、節分というのは前述したとおり、季節の分け目に次の一年の幸福を願って、厄払いを行うというものでした。
そして、立春というのは春とはいうもののまだ寒い日が続く時期でもあります。
この時期はちょうどインフルエンザなどの病が流行り、北国では雪害などが起きるような季節。
直近のそのような状況を「鬼」に見立てて厄払いをするというのも非常に理にかなっていると言えるでしょう。
また、仏教において鬼というのは、煩悩や欲望を強く持つ人の心に住み着き、災いのもとになるとも考えられてきました。
よって、そのような悪いものを払うというのも豆まきの意味になっているのです。
まく豆に炒った大豆を使う理由
まず、なぜ節分に豆を使うかというとそれは豆が「魔を滅する(魔滅)」と語路が同じなので縁起がいいとして、節分の鬼退治に使われるようになりました。
また炒った豆を使う理由ですが、じつは節分でまいた豆が芽を出すことは大変縁起の悪いことと言われています。
そのために、まいた豆を万が一、拾い忘れて放っておいたとき芽が出ないように「炒った」豆を使うのです。
またこの「炒った」は「射った」と語路が同じで鬼を弓で射るという意味にもつながるので、そういう意味もあって炒った豆が節分の豆まきには使われるのです。
豆まきで家族が揃わない場合はどうする?
最後に家族が揃わない場合、豆まきをするかどうかについてみていこうと思います。
家族の中で誰かがいない、そんな場合の豆まきはどうするのでしょうか。
父親が単身赴任、長男が部活で遠征など、家族の誰かがいない場合というのは折に触れて発生します。
また、節分と言っても現代の日本では休日でもなんでもありません。
当然この日は平日の場合もありますので、夜遅くまでお仕事というのもありがちです。
そんな場合はどうするのでしょうか。
答えは家族が揃わない場合は豆まきをしないというのが正解です。
「鬼は外!」といって豆をまくので、これだとその時に家の中にいない人は鬼にされてしまいます。
よって、豆まきは家族が揃った時に限って実施するようにしましょう。
豆まきで家族が揃わない場合はどうするの?正しいやり方を解説!【まとめ】
今回は、豆まきは家族が揃わない場合どうしたらいいのかというテーマで、そもそもの節分の由来や豆まきについてなどを改めてみてきました。
本来であれば節分というのは旧暦でいうと大晦日にあたります。
大晦日には家族そろっておいしいものを囲んで団欒をとり、そのあとに豆まきをして厄を払うというのが昔は当たり前の家族の光景だったのではないかと思います。
時代が下り現代では、そもそも当時と暦も変わりました。
しかし節分の風習だけは残っています。
よって節分の日には、節分が大晦日だった時代の名残を家族みんなで楽しむというのも悪くないのではないでしょうか。
たまには家族そろって昔ながらの団欒を楽しむというのもいいものです。