スミレに毒性はある?含まれる成分はなに?ペットへの危険性は?
春の訪れを告げる花の1つにスミレがあります。
古くは万葉集にも登場する位、古くから日本人に親しまれている花です。
スミレ属の植物は、世界に約400種あるといわれ、日本国内に自生しているスミレだけでも60種類近くあり、変種や品種、雑種も含めると、その数は約150種類になります。
その、身近なスミレの花に毒性があると聞いたら、驚きますよね。
スミレの花は、砂糖菓子やサラダ、リキュールの香り付けなどに利用されているのに、問題はないのでしょうか。
ペットを飼っている方は、ペットへの危険性も気になりますよね。
実は、スミレ科の全ての仲間に有害成分が含まれている訳ではなく、毒性があるのは、ニオイスミレとパンジーで、種と根にビオリンが含まれています。
ビオリンを口にすると、吐き気や嘔吐の症状を起こすことがあります。
今回は、スミレの毒性や危険性、効果効能、ペットへの危険性について調べましたので、ぜひ参考にしてください。
スミレに毒性はある?
スミレの一種にはニオイスミレやパンジーがあります。
ニオイスミレやパンジーの種や根には、神経毒のビオリンという毒性のある成分が含まれているので注意しましょう。
スミレの一種である、ニオイスミレやパンジーの種や根には、神経毒のビオリンが含まれてるので、食べると、吐き気や嘔吐を引き起こす可能性があります。
スミレの花や葉の薬用効果
ニオイスミレは根や種に毒性がありますが、花や葉には毒性がありません。
なので、食用として利用することができます。
ニオイスミレの花や葉は、砂糖菓子やサラダ、リキュールの香り付けに使われています。
砂糖菓子は、花びらに卵白を薄く塗った上に、グラニュー糖をまぶして作られていて、見た目にもかわいいお菓子です。
新鮮なスミレの花は、刻んでバターに練り込んだり、サラダのドレッシングに入れたりするの素敵です。
また、水と一緒に凍らせて、飲み物に浮かべるのもよいでしょう。
リキュールの1つにバイオレットがあります。
バイオレットにはスミレが使われています。
フランスでは、パルフェタムールと呼ばれていて、美しいスミレ色をしています。
見た目にも美しいスミレには、ルチンとビタミンCが含まれています。
ルチンには、血圧を降下させる効果が期待できます。
他にも、慢性喉痛、腫れ物、打撲痛に効果があるとされています。
スミレの花や葉を食べる場合、園芸用に栽培された花や葉は避けてください。
なぜならば、食用に適さない農薬が使われていることがあるからです。
なので、食べる際には、食用に栽培されたスミレを食べるようにしてください。
スミレはペットへの危険性はある?
ペットがスミレの種や根を食べないように注意しましょう。
スミレの種や根には、ビオリンの他にも、ペットの毒になる成分が含まれています。
スミレの種や根には、ビオリンの他に、サポニンやビオラルチン、グリコサイドが含まれています。
犬や猫が食べると、嘔吐や神経麻痺、心臓麻痺を起こす可能性があるので注意してください。
スミレに毒性はある?含まれる成分はなに?ペットへの危険性は?【まとめ】
スミレの一種であるニオイスミレやパンジーの種や根には、ビオリンという毒性のある成分が含まれていることが分りました。
人がビオリンを食べてしまうと、吐き気や嘔吐をすることがあるので、注意が必要です。
毒性がある成分も含まれる一方で、薬用の効果があるルチンが含まれいることが分りました。
それと、気をつけるのは人だけではなくペットにも気を配る必要があります。
ペットが食べると嘔吐や神経麻痺、心臓麻痺の原因になります。
鑑賞用の他にも、薬用にもなり、毒性も含まれるスミレとは、上手に付き合っていきたいですね。