チューリップは離弁花?それとも合弁花?その理由と植物の分類方法を解説
チューリップはユリ科チューリップ属の植物です。
チューリップの葉とユリの葉は、同じユリ科なのでよく似ています。
ユリの花もチューリップの花も、花びらが複数に分かれているので離弁花と思われがちです。
今回は、チューリップは離弁花なのか、合弁花なのかを理由に触れつつ解説していきます。
離弁花とはどのようなものなのかを、調べましたのでぜひ参考にしてください。
Contents
チューリップの基本情報
まずはチューリップの基本情報を確認しましょう。
チューリップはユリ科アマナ属(チューリップ属)で、原産地は中央アジアから地中海沿岸です。
寒さに強く、生育に適した温度は15~20度です。
チューリップは、日当たりと水はけのよい環境を好みます。
水やりは、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えると元気に育ちます。
過湿気味に育てると球根が腐る可能性があり、また水分が不足すると球根が枯れることもあります。
チューリップの球根を植えつけるのに適した時期は、10月中旬~11月中旬です。
なぜかというと植えつけ後に、寒さに当てることで発芽が促されるからです。
チューリップの種類は豊富です。
まずは色ですが、白色や黄色、赤色、ピンク色、紫色、緑色、斑入りなど豊富です。
花の形も豊富で、一重咲き、八重咲き、フリンジ咲き、パーロット咲き、ユリ咲き、クラウン咲き、枝咲きがあります。
草丈は10~70cmと幅が広いです。
ユリ科の植物の特徴は?
ユリ科の植物の特徴とはどのようなものなのか?
詳しくみていきましょう。
ユリ科の植物は単子葉類で、大半は多年草です。
地下茎が発達していて、鱗茎(りんけい)という地下茎の一種を持つものが多いです。
鱗茎とは、ユリ根やタマネギのように養分を蓄えて厚くなった葉が、茎の周りに多数重なって球状になったもののことです。
葉は草質、革質で平行脈があります。
チューリップは離弁花?それとも合弁花?植物の分類方法
離弁花ではない理由、それはユリ科の植物は単子葉類に分類されているからです。
中学の理科で学習した植物の分類を思い出してみると、チューリップが離弁花ではない理由が分かります。
種子植物と胞子植物
植物は、種子で仲間を増やす種類と、胞子で仲間を増やす種類に分けられます。
種子で増える植物を種子植物、胞子で増える植物を胞子植物といいます。
種子植物は、被子植物と裸子植物に分類されます。
裸子植物と被子植物
裸子植物とは、胚珠がむき出しの植物のことです。
例として、マツやスギ、イチョウ、ソテツ、ヒノキがあります。
一方、被子植物は、胚珠が子房に包まれている植物です。
被子植物は単子葉類と双子葉類に分類されます。
単子葉類と双子葉類
子葉とは、最初に出てくる葉のことです。
被子植物は子葉の数で分類されます。
子葉が1枚だと単子葉類、子葉が2枚だと双子葉類になります。
双子葉類は、花びらの形で分類されます。
その分類とは、合弁花と離弁花です。
合弁花と離弁花
合弁花は花びらが1つに繋がっているのが特徴です。
合弁花に分類される花には、アサガオやヒルガオ、ヨルガオ、キキョウ、トマトの花、ピーマンの花、ジャガイモの花、ツツジ、キクなどがあります。
一方、花びらが1つしかない合弁花と違い、離弁花の花びらは1枚ごとに独立しています。
離弁花に分類される花は、アブラナやホウセンカ、サクラ、バラ、ツバキがあります。
花だけをみると、チューリップは離弁花になりますが、そもそも双子葉類ではないので、合弁花と離弁花の分類には当てはまりません。
チューリップは離弁花?それとも合弁花?その理由と植物の分類方法を解説【まとめ】
チューリップが離弁花ではない理由を調べていると、中学校で学習した植物の分類にたどりつきました。
疑問に思ったことは、ドンドン調べて、知識をアップデートしていきましょう。