豆まきで外にまかない場合は?片付けやすい方法やマンションでの作法
節分の豆まきというのは、家族みんなで家の中から家の外にまで豆を投げて鬼を払うことを目的としています。
しかし、マンションやアパートなどの集合住宅ではそういうわけにもいきません。
家の外に豆まきをしたいところですが、それをやってしまうと共用部分などを汚れ、近隣のお部屋にご迷惑をかけてしまいます。
実際に、集合住宅で豆まきをして、管理人さんに怒られてしまうという例もあるそうです。
ではどうしたよいのでしょうか。
今回はそんな集合住宅でもできる豆まき、外にまかない方法についてご紹介します。
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豆まきで外にまかない方法
節分は数ある年中行事の中でも、家族みんなで楽しむことができる人気の行事です。
そして、その起源は非常に古く平安時代から続く行事だそうです。
ただし昨今は集合住宅に住む人も増えたため、豆まきの方法も変わってきております。
本項ではそんな集合住宅に住まう人に向けた外にまかない豆まきについてご紹介します。
昔ながらの典型的な豆まきのやり方は、窓や扉を開け、外に向かって「鬼は外」と豆をまき、鬼が入ってこないように戸を閉めてから、家の中に向かって「福は内」と豆をまくのが一般的なスタイルです。
しかし集合住宅では、この方法で外の共用部分に豆をまくと周りの部屋の住民に迷惑が掛かってしまいます。
しかし、豆まきのやり方というのは一定の型のようなものはあるものの、「正式なまき方」というのはないといいます。
では実際にどうするかというと、窓や玄関は閉めて豆が室外に飛び出さないようにしたうえで、奥の部屋から玄関に向かって「鬼は外」、その後、「福は内」と室内にまくのがいいといいます。
また夜だと音も響きますので、午後8時をめどに終わらせるとよいといわれています。
豆まき後の片付けやすい方法とは?
また大豆などの小さな豆をまくと、豆が家具の隙間に入り込んでしまった時など、掃除をするのが大変です。
その対策として、袋に小分けした豆を使うなどすると片づけが簡単になります。
また、落花生を使うというのも一つの方法で、落花生ならまいた豆を食べてもあまり抵抗がありません。
豆をまいたつもり、エアー豆まき
実際に豆をまくのが一番の節分ですが、いろんな事情があって豆をまくことができない場合が存在します。
その場合はどうしたらいいのでしょうか。
本項では、豆がなくてもその気になれるエアー豆まきをご紹介します。
実際に、豆がなくても、「窓の外に鬼の気配が」という設定にして、「鬼は外」と外に豆をまく格好だけをする。
そうすることで、実際には豆を外にまかないですが、掃除の必要もなく、豆をまいたことにできるのです。
豆まきをしてはいけない家庭や神社などがある?
最後に節分の面白い風習をご紹介します。
渡辺さんは豆をまかなくてもいい
一説によると渡辺という姓を持つ家は豆まきをしなくてもいいといわれております。
それはなぜでしょうか。
それにはこのような言い伝えがあります。
平安時代の武将で、鬼退治伝説が残る渡辺綱の末裔の一族には「先祖が鬼の腕を切り落としたので、豆まきをしなくても子孫には鬼が恐れてこない」というものです。
これによって全国各地の渡辺さんは豆まきをしなくてもいいのだとか。
鬼を祀る神社の節分
また、鬼を祀る神社の節分には独特な節分の風習があります。
例えば、埼玉県嵐山町の鬼鎮神社(きぢんじんじゃ)では「福は内、鬼は内、悪魔は外」の掛け声で豆をまくそうです。
この神社の御祭神と鬼は同一視されており、鬼を祀っているためにこのような風習になったのだといいます。
ほかにも東京は新宿歌舞伎町の真ん中に鎮座する稲荷鬼王神社や、青森県弘前市の鬼神社などに同じような風習が見られます。
豆まきで外にまかない場合は?片付けやすい方法やマンションでの作法【まとめ】
今回は豆まきをするとき外にまかない方法ということで主に集合住宅にて節分の豆まきをする方法をご紹介しました。
こうしてみていくと意外にも豆まきの風習というのは、本質的な鬼を払って、福を内にいれるという原則を守れば柔軟なものだということがわかります。
筆者も集合住宅に住んでいるので、次の節分の折には試してみたい気になりました。
この記事に書かれていることを参考にして、集合住宅でも楽しい節分の豆まきができると筆者もうれしいです。