ユリの葉脈の役割や特徴とは?植物の分類が関係する?!
ユリの葉を見ると、平行な線がたくさんあります。
これがユリの葉脈です。
葉脈には、どのような役目があるのでしょうか。
この記事では、ユリの葉脈の特徴や役割について解説していきます。
ぜひ参考にしてください。
ユリってどんな花?
ユリといっても様々な種類があるので、自生地や、葉、花についてみてみましょう。
ユリは、北半球地域を中心に自生しています。
原種は100種を超える数が確認されていて、園芸品種を含めると、約130種類あります。
ユリの葉には、葉の薄くて幅が広い葉や厚めの硬い葉、肉厚な葉があります。
形は線形、狭披針形、狭倒披針形、楕円形、卵形、倒卵形など様々です。
花は、上を向いて咲くタイプや横向き、下向きで咲く種類があります。
花弁も1つに繋がっている種類やバラバラのタイプがあります。
ですがユリの場合は、花弁が繋がっているか、バラバラかで分類されることはありません。
ユリの葉脈の役割は?
葉脈の役割は2つ!
水や栄養分を通す役割と、葉を横向きに保つ役割です。
葉の表面には筋があります。
この筋を葉脈といい、2つの役目があります。
1つめの役割は、葉脈の内部は管の集まりになっていて、葉の隅々まで水や栄養を送り届けることです。
2つめは、葉を横向きに保ち、太陽の光を集めるためです。
植物は、光合成に太陽の光を使って必要な栄養を作り出すので、太陽の光を集める必要があるからです。
ユリの葉脈の特徴は?
ユリの葉脈は平行脈とよばれています!
その特徴とは?
ユリは単子葉類に分類され、葉脈は平行脈です。
植物は様々な方法で分類されています。
まず、種子で増える種子植物と、胞子で増える植物で分類されます。
次に、種子植物は、種子がむき出しの裸子植物と、種子が果実で覆われた被子植物に分類されます。
被子植物は種類が多く、種子から最初に出る葉の枚数で分類されます。
種子から出る最初の葉が1枚だと単子葉類、2枚は双子葉類になります。
単子葉類の葉脈は平行脈で、葉脈が平行なのが特徴です。
単子葉類は、ユリの他に、イネやツユクサ、チューリップ、トウモロコシがあります。
一方、双子葉類は、網状脈(もうじょうみゃく)です。
葉脈が網の目のように広がっています。
双子葉類には、アブラナ、ヒマワリがあります。
ちなみに、双子葉類は、とても種類が多いので、単子葉類とは違って、花弁がくっついた種類の合弁花(ごうべんか)と、花弁がバラバラの離弁花(りべんか)に分類されます。
ユリを育てるコツは?
ユリを育てるコツは、葉を育てること!
葉が枯れるまで、水をあげることが重要です!
ユリの花が終わった後も、水を与えることで、光合成ができ来年も花を咲かせることができます。
ユリの花が終わったら、花がらは取ってください。
花がらをつけたままにしておくと、種子を作ろうとして、種子に栄養が集中して、他に栄養が行き渡らなくなります。
なので、来年も花を咲かせたいのであれば、花がらを取りましょう。
鉢植えの場合、花が終わった後も、葉が枯れるまでは、鉢の土が乾いたら水を与えてください。
すると、葉は光合成を続けることができるので、球根が育ち、来年も花が咲くようになります。
庭植え場合は、特に水やりの必要はありませんが、雨が降らない日が続いたときは、水を与えるとよいでしょう。
ユリの葉脈の役割や特徴とは?植物の分類が関係する?!【まとめ】
ユリの葉脈は平行脈だということが分りました。
平行脈は単子葉類の特徴で、他には、イネやツユクサ、チューリップ、トウモロコシがあります。
いわれてみれば、葉の形や葉脈が似ていますね。
葉脈は植物にとって大事なもので、水や栄養を運び、葉を太陽に向ける役割があることも分かりました。
これからは、花だけではなく、葉にも注目してくださいね。