スミレの育て方!種まきのコツと管理の方法や発芽条件を解説
スミレを育てていると、花が咲く時期が終わってもつぼみができますよね。
ですが、そのつぼみは咲くことがありません。
育て方に問題があったのでしょうか。
つぼみが咲かない理由を知りたいですよね。
実は、花が咲かないつぼみのことを、閉鎖花といって、そのつぼみの中では種が作られています。
スミレには、完熟種子と未熟種子の2種類があり種まきのタイミングが違います。
さて、その2種類の種の育て方や違いとは、どのようなものなのでしょうか。
今回は、スミレの育て方について種まきのタイミングや必要なこと、種を取る方法などを調べました。
この記事を参考にして、自宅で栽培しているスミレから種を取って、種まきにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
Contents
スミレの育て方!種まきのコツ
スミレの完熟種子
完熟種子は、種が熟して、閉鎖花からはじけ飛んだ種のことをいいます。
スミレの種は、熟すと閉鎖花からはじけ飛び、地面に落ちます。
スミレは、そのままにしておくと完熟種子がはじけ飛んでしまいます。
なので、完熟種子を取りたい場合は、上を向いてきた完熟間近の閉鎖花に袋を掛け、熟して飛び散った種を集める必要があります。
ちなみに、飛び散って地面に落ちたスミレの種は、アリが運んで行きます。
なぜかというと、アリは、スミレの種についているエライオソームという物質をエサにしているからです。
アリは巣に種を運ぶと、エライオソームだけを取り、種は捨ててしまいます。
すると、その場所でスミレは芽を出します。
これが、種まきをした覚えがない場所で、スミレが咲いている理由です。
完熟種子の発芽率を上げるために、1つ注意すべき点があります。
それは、種を一度、低温に当てる必要があるということます。
その対策として、完熟種子を湿らせた川砂と混ぜて、冷蔵庫で2か月以上置いてください。
なので、種をまいて、直ぐに発芽させたい場合は、完熟種子は不向きです。
スミレの未熟種子
未熟種子は、閉鎖花の中で熟して、はじけ飛んでしまう前に種を取ってください。
未熟種子の場合、取った種を直ぐにまくことができ、1週間位で発芽します。
採取した種を直ぐにまくことを、取りまきといいます。
種まき後、直ぐに発芽させたい場合は、取りまきが可能な未熟種子をまくことをおすすめします。
では、どのタイミングで閉鎖花から、種を取り出せばよいのでしょうか。
それは、下を向いた閉鎖花が、上を向き始めたら種を取り出すタイミングです。
種の取り出し方は、閉鎖花を割って、種を取り出してください。
スミレの発芽条件や発芽しやすい種類は?
スミレは発芽しやすい温度は20℃前後ですが、そもそも、発芽しやすい種類と、発芽しにくい種類があります。
スミレの発芽に適した温度は、20℃前後で、30℃を超えると、発芽率が落ちてしまいます。
それと、発芽しやすい温度を保ったとしても、タチツボスミレ類やニオイスミレ類のように発芽しにくい種類がありますので、気長に発芽するのを待ちましょう。
ちなみに発芽しやすい種類は、ミヤマスミレ類です。
スミレの育て方!種まきのコツと管理の方法や発芽条件を解説【まとめ】
スミレには完熟種子と未熟種子の2種類があります。
完熟種子には、一度寒さに当てないと発芽しない特徴があります。
一方、未熟種子は種を取って、直ぐにまくと発芽率が上がる特徴を持っています。
スミレの発芽条件の1つに温度があります。
発芽に適した温度は20℃前後ですが、種類によっては発芽しにくい種類もあるので、諦めないで発芽することを待ちましょう。
スミレの種類はたくさんあります。
そして種類によって育て方が違いますが、比較的育てやすい花なので、種を取って種まきからの栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。