すみれはどこに咲く?好む場所や生える場所・咲く時期を解説
すみれの花は、どこに咲くイメージを持っていますか?
野山や森の中でひっそりと咲いているようなイメージがありますよね。
ですが、本当にそうなのでしょうか。
日本では、北海道から沖縄まで、全国で幅広く自生しています。
そして、その地域でしか見られない変種もあるので、野山だけではなくて、海辺などでも見ることができます。
しかも、すみれの花は、自然豊かな場所だけではなく、街中で見ることができます。
それも、歩道の脇やガードレールの下、道路のアスファルトの裂け目など、身近な場所で、たくましく咲いています。
すみれがどこに咲くのかを見つけるには、すみれの特徴や開花の時期について知る必要があります。
特徴が分かれば、咲く姿を見つける手掛かりになります。
この記事を手掛かりに、すみれを探しに出掛けてみませんか。
すみれはどこに咲く?
すみれの種類は、日本だけでも60種類近くあります。
すみれは、日本国内でも、幅広く自生しています。
日本では、北海道から沖縄まで、幅広く自生しています。
その数は、およそ60種類といわれています。
しかも、その地域での固有の品種もあるので、その種類は約150にもなり、野山だけではなくて、海辺、街中でも咲いています。
すみれが好む環境と苦手な環境には、共通点があります。
それは、夏は半日陰になる落葉樹の下のような場所を好み、真夏の直射日光と高温多湿が苦手なことです。
すみれの花が咲くのはいつ?
すみれの開花時期は春です!
すみれは、3~5月に開花します。
種類によっても違いはありますが、3月の暖かくなる頃から花が咲き始め、5月初旬に見頃を迎えます。
中には、10月に花が咲く品種もあります。
春に咲いたすみれは、その後も閉鎖花(へいさか)と呼ばれるつぼみをつけます。
閉鎖花は咲きません。
つぼみのままです。
つぼみの中で種ができ、種が熟すとさやが3つに裂け、中から種が弾け飛びます。
秋から冬にかけての、すみれのつぼみは、ほとんどが閉鎖花ですが、まれに春先のように花がさくことがあります。
これを、返り咲きといいます。
すみれの花の特徴は?
すみれの花の特徴は、5枚の花びらと、その後ろにある突起です。
中央の下側の花びらには筋模様があり、その花びらの後ろに、突起があるのが特徴です。
すみれの花は、細く伸びた茎の先に、花径2cm位の小さな花を1輪つけます。
花びらは5枚あり、左右対称です。
花びらには、それぞれ名前がついていて、左右にある2枚は側弁、上にある2枚は上弁です。
中央の下側の花びらは、唇弁(しんべん)といいますが、唇弁に筋模様が入ることが多いのが特徴です。
唇弁の後ろには、距(きょ)と呼ばれる部分が突き出していて、これもすみれの花の特徴の1つです。
この距の中に蜜が入っていて、昆虫が蜜に誘われて花の中に潜り込み体を花粉だらけにして、すみれの授粉のお手伝いをする仕組みになっています。
すみれの茎は、大きく分けて2種類あります。
それは、有茎種と無茎種です。
有茎種のすみれは、地上茎を持ち、その茎に葉や花がつきます。
一方、無茎種のすみれは、根元から直接、花柄を伸ばして花を咲かせます。
すみれはどこに咲く?好む場所や生える場所・咲く時期を解説【まとめ】
すみれの花はどこに咲くのかを疑問に思っていましたが、野山はもちろんのこと、海辺や街中などの身近な場所で咲いていることが分りました。
すみれの花が咲くのは3~5月ですが、その後も、つぼみをつけることが分りました。
しかも、そのつぼみは種を作るためのつぼみで、咲くことはほとんどないことも分かりました。
すみれの花がどこに咲くかが分かりましたね。
ぜひ、すみれの花を探しに出掛けてみてはいかがでしょうか。