鯉のぼりの真鯉とは?その由来から色・形・意味の変化までを解説!

2022年3月10日

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あなたは、鯉のぼりと聞くとどのようなものを想像しますか?

真鯉に緋鯉に子鯉・・・と3匹が連なって大空を泳いでいる様を想像する方が多いのではないでしょうか?

色は、上から黒、赤、青、だんだんサイズが小さくなっていって、お父さん鯉、お母さん鯉、子供の鯉と考えられているのが一般的ですよね・・・。

しかし実は、鯉のぼりの形状って、昔はこうではなかったんです!

 

 

そこで・・・。

あまり知られていない、鯉のぼりについての豆知識をちょっとご紹介してみます。

「真鯉とは?」といった、名の由来やその意味、色や大きさの変化などを江戸時代まで遡ってお話してみましょう。

 

 

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鯉のぼりの真鯉の由来は?

5月の爽やかな風に、気持ちよさそうに空を泳ぐ鯉のぼり。

まさに、日本ならではの素敵な風景ですよね。

しかし、日本人であるあなた・・・。

鯉のぼりについてしっかりとした知識を持ち合わせていると、胸を張って言えますか・・・?

鯉のぼりの歴史や由来、名称などなど・・・詳しいくことは何ひとつ知らないという方、少なくはないでしょう・・・。

そこで、ちょっと鯉のぼりについての豆知識をご紹介!

まずは、「鯉のぼりの真鯉とは?」

真鯉は、鯉のぼりの中で一番サイズの大きな黒い鯉のこと!

その名の由来は・・・。

もちろん、池の鯉からとったものなんですね。

池の鯉をよーく見てみると、様々な種類の鯉が泳いでいるのが分かるはず。

その中で、野生に生息すると言われる黒い色の鯉!

この鯉が真鯉と呼ばれているんです。

鯉のぼりの中の、一番大きな黒い色をした鯉が真鯉と呼ばれるのは、この池の真鯉に似た形状だからだそうですよ!

 

 

鯉のぼりのはじまりの形状とは?もともと真鯉1匹だった!?

「鯉のぼりの真鯉とは?」と、その名の由来が分かったところで、もう少し鯉のぼりについて調べてみました!

すると!

ちょっとびっくりすることが判明!

なんと、もともと鯉のぼりは真鯉のみの1匹だったそうなんです。

ちなみに、時は江戸時代まで遡ります。

鯉のぼりは武家の間で行われていた風習だったんですが、徐々に庶民の間に広がっていったみたいですね。

庶民の間に鯉のぼりが定着したのが、ちょうど江戸時代だったと言われています。

ただ、江戸時代の鯉のぼりには、真鯉や緋鯉といった名称自体がなかった様子!?

当たり前ですよね・・・鯉のぼり自体が鯉1匹なんですから・・・。

名称をつけて区別する必要がないですもんね・・・。

江戸時代の鯉のぼりは、黒い鯉が1匹だけ空を泳いでいたそうですよ!

まさに男の子の節句!

どーんと、男らしい感じがしますね。

 

 

鯉のぼり!真鯉とは?緋鯉とは?いつから鯉に名称がついたの?

「鯉のぼりの真鯉とは?」と、その名の由来に加えて、もともとはこの真鯉1匹しか存在しなかったという歴史的な事実が分かったところで・・・さらに鯉のぼりについて調べていくと・・・。

鯉のぼりがだんだん変化を遂げてきたことが判明!

鯉のぼりに、色違いの鯉が登場し始めたんです!

時は明治時代。

武家の風習だった鯉のぼりは、庶民の間に広がることでさらに変化を遂げました。

ここで、緋鯉の登場です!

「真鯉とは?」という問いに引き続き、「緋鯉とは?」・・・こちらは事前にサラッとお話ししたはずですね。

そうです!

品種改良された赤や黄色といった鮮やかな色合いの、池で泳いでいるあの鯉たちです。

庶民の間で、真鯉をモチーフにした鯉のぼりだけではつまらない・・・と思った方がいらっしゃったんでしょうかね?

なぜこの緋鯉が出回ったのか、その理由までは定かではありませんが、明治時代に色違いの鯉が登場したのは事実。

当初は、真鯉の色違いバージョンとして登場したため、サイズは同じだったようですよ。

これまでの男の子の節句が、一気に華やかになってきた気がしますね!

 

 

鯉のぼり!子鯉とは?いつから家族を表すものになったの?

「鯉のぼりの真鯉とは?」というその名の由来から始まり、さらに時を経て「鯉のぼりの緋鯉とは?」という疑問も解決したところで・・・ちょっと気掛かりなことが・・・。

そうです!

近年の鯉のぼりって、3匹もしくは4匹が連なって空を泳いでいるんですよね。

しかも、大中小とサイズ感も異なる鯉たち・・・。

こうなってくると、どうしても今の形状になった経緯が気になってきませんか?

そこで、さらにさらに鯉のぼりについて調べてみました!

すると、鯉のぼりが徐々に徐々に変化を加えていったことが判明!

明治から昭和へと時代は移り変わります。

武家の存在など跡形もなく、庶民たちの時代。

そして、お家に縛られる社会から、核家族というシンプルな家族形態が主流になっていくわけですよね・・・。

鯉のぼりは、まさに核家族の象徴へと変化を遂げたと考えられます。

黒い真鯉はお父さん、赤い緋鯉はひとまわりサイズが小さくなってお母さんの象徴。

そこに加わった可愛い小さな青い子鯉。

実際に青い鯉はいませんので、「子鯉とは?」という疑問には、男の子をイメージした色の鯉という解答がしっくりくる気がします・・・。

 

 

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鯉のぼりの真鯉とは?その由来から色・形・意味の変化までを解説!【まとめ】

鯉のぼりの真鯉とは、池を泳ぐ野生の黒い真鯉をモチーフに作られていたことから、その名が定着したと言われています。

江戸時代、鯉のぼりは真鯉1匹のみという形状でした。

その後、明治に入って鯉のぼりが庶民のものと変化したことで、鮮やかな赤い緋鯉が誕生します。

この頃の緋鯉は真鯉と同じサイズでした。

さらに、昭和に入って子鯉が加わり、3匹の鯉のサイズも大中小と変化していきます。

現代の核家族を象徴する鯉のぼりは、近年さらにカラフルに色味を変化させています。

鯉のぼりの変化はまさに、時代の変化の象徴とも言えるのではないでしょうか。