お盆のろうそくはつけっぱなしが正解?気になるお盆のマナー!
お盆になると、仏壇やお供え棚にはろうそくを配置し、火を灯しておくのが一般的ですよね。
このろうそくなんですが、一体いつ消したらいいものなんでしょうか?
すぐに消しては火を灯す意味がありませんし、かといってずっとつけっぱなしにしておくわけにもいきませんよね・・・。
意外と知らない、初歩的なお盆のマナーについて考えてみました。
お盆にろうそくを灯す意味から、火を消すタイミング、火の消し方と詳しくまとめていますので、お盆の基礎知識として覚えておくといいですね!
Contents
お盆のろうそくには実は深い意味がある!
お盆にろうそくを供えたり、火を灯しておく光景はよく目にしますよね。
お盆のマナーを知るうえで、まずは、ろうそくに火を灯して用意する意味から理解しておきましょう。
ろうそくに火を灯すと暗闇を明るく照らしてくれるものです。
そうです!
ろうそくの火は、お盆にこの世に帰ってくる故人の魂が迷わないように、道標の役割を担っているんですね。
特に、初盆のろうそくは、亡くなって間もない故人のための重要な道標と考えられています。
また、ろうそくは火を灯さずお供えとしてもお盆に準備されるものです。
仏教においてのお供えの基本アイテムにあたる「五供」の1つに挙げられていることも、基本知識として覚えておくといいでしょう。
さて、このろうそくを消すタイミングはいつなのでしょうか?
つけっぱなしでもいいのでしょうか?
このような疑問について、順に紐解いていきましょう!
お盆のろうそく!本当ならつけっぱなしが理想的!
この世に帰ってくる故人の魂が迷わないように、お盆に火を灯しておくろうそく。
この意味合いからも分かるように、故人の魂がこの世に帰っておられる間は、つけっぱなしにしておくのが理想的ですよね。
故人の魂が集まった親族に寄り添い共に過ごしてくださるのは、お盆の数日間と考えられているため、その大切な数日間は火を灯していたいと考えるのが一般的です・・・。
これに加えて、仏教思想においては、ろうそくの火には不浄を祓い落とし、身を清める力があるとも考えられているんです!
このようなろうそくの火を、灯してすぐに消すわけにはいきませんよね・・・。
そうなるとやはり、お盆のマナーとしては、ろうそくの火はつけっぱなしがいいという考えに至ることになります。
お盆のろうそく!消すタイミングってあるの?
理想としては、灯したろうそくの火はお盆の間中つけっぱなしにしておきたいと理解してはいても、これを実践するのはなかなか困難なんですね・・・。
ろうそくをつけっぱなしにするには、火の見張り役が必要になってきます。
ろうそくが溶けて無くなる前に新しいろうそくを用意し、途絶えることなく新しいろうそくに火を移していくという作業は、どう考えても人が側に付きっきりになってしまいます・・・。
もちろん、寝る間も惜しんでずっと側にいるんですね・・・。
これはとっても大変ですし、さらに、ちょっと目を離した隙に火事になるかもしれないというリスクもあるわけです!
つまり、現実的には、灯したろうそくの火をお盆の間中つけっぱなしにしておくことは困難なんですね。
そこで、実際にはある程度の時間火を灯したら、消してしまうのが一般的です。
火を消すタイミングは、例えば、日没と共に消したり就寝前に消したりというように、宗派や地域、そのご家庭の考え方によって様々です。
お盆のろうそくのマナー!吹き消すのはNG!
灯したろうそくの火はお盆の間中つけっぱなしにしなくてもいいということが分かったところで、実際の消し方についてもお話ししておきましょう。
実は、お盆のマナーとして、ろうそくの火の消し方は結構重要なんです!
絶対にやってはいけないのが、口を近づけてろうそくの火を吹き消すこと!
人の息は、仏教的に汚れたもので不浄と考えられています・・・。
火を吹き消すなんて、もってのほかなんです!!
ろうそくの火は、手で仰いで消すのが最も一般的。
柄杓のような形状をした専用の火消しが置いてあれば、こちらをろうそくの火の上に被せて消すといいでしょう。
また、小さな仏扇などが用意されている場合もあります。
お盆のマナーと基礎知識として、しっかりと頭に入れておきましょうね。
お盆のろうそくはつけっぱなしが正解?気になるお盆のマナー!【まとめ】
お盆にろうそくに火を灯すのは、この世に帰ってこられる故人の魂が迷わないように導くためと考えられています。
清めの力があるろうそくの火の元で、故人の魂と親族が共にお盆を一緒に過ごすというのが、仏教におけるお盆の理想的な過ごし方です。
しかし、ろうそくの火をずっとつけっぱなしにしておくというのはなかなか困難です。
そこで、各宗派や地域において、ある程度決まったタイミングで消しても問題はないと考えられています。
ろうそくの火を消す際には、手で仰ぐか、火消しや仏扇を使用するということも、お盆のマナーとして覚えておきましょう。