宮崎神宮の藤の花、2024年の開花予想は?藤棚の見頃の時期や魅力を解説
桜の時期が過ぎると、ほのかな香りを漂わせながら咲き始める藤の花は、とても素敵ですよね。
宮崎県宮崎市にある宮崎神宮には、国指定天然記念物である、宮崎神宮のオオシラフジがあります。
藤の花といえば紫色を想像しますが、宮崎神宮のオオシラフジは名前の通り、白色の花を咲かせます。
しかも、根回りが約2.95mもあります。
このように大きく育つ藤ですが、自立することができません。
ですが、他の木に巻きついて、日光を求めて上へ上へと伸びていく力強い一面を持っています。
その繁殖力の強さから、平安時代より藤原氏をはじめ、佐藤、伊藤などのように、姓に多く用いられてきました。
宮崎神宮の藤の花、2024年の開花予想やオオシラフジの特徴、ノダフジについて調べましたので、藤の花を楽しむ参考にしてください。
宮崎神宮の藤の花、2024年の開花予想は?
例年、4月中旬頃からオオシラフジが咲き、4月中旬以降になると、ノダフジが咲き始めます。
宮崎神宮の敷地内には藤棚があります。
例年、4月中旬頃になると、国指定天然記念物のオオシラフジが白色の花を咲かせます。
そして、オオシラフジが見頃を終える4月中旬以降からは、藤色とも呼ばれる紫色の花をつけるノダフジが咲き始めます。
藤の花は香りもよく、特にノダフジが満開になる頃は、辺り一面によい香りが漂います。
2024年はどのような感じになるのか?
楽しみですね。
宮崎神宮のオオシラフジ
宮崎神宮のオオシラフジは国指定天然記念物です。
オオシラフジは1951年(昭和26年)6月9日に天然記念物に指定されました。
宮崎神宮のオオシラフジは、日本にあるオオシラフジの中で最も大きい樹木といわれています。
オオシラフジの名は、学名でありません。
大きな樹形と、白色の花が咲く姿から、そのように呼ばれています。
宮崎神宮のオオシラフジの大きさは、根回りが約2.95mあり、幹が2つに分かれています。
西の枝は径約1.6m、東南の枝は径約1.41mです。
樹冠と呼ばれる、樹木の上部で葉が茂っている部分の長さは、西南方向は約12.23m、東方向には約6.35mです。
文化庁のホームページには、天然記念物は、「学術上貴重でわが国の自然を記念するものとして指定された動物、植物、地質・鉱物、そしてそれらに富む天然保護区域です。これらのいずれもが文化財のひとつで、私たちの宝物」とあります。
宮崎神宮のオオシラフジは、日本の国も認めた文化財であり、宝物なのです。
宮崎神宮のノダフジ
宮崎神宮にある藤の花は、白色の花が咲くオオシラフジだけではありません!
紫色の花を咲かせるノダフジという種類の藤の花もあります。
日本に自生している藤の固有種は、ノダフジとヤマフジの2種類があります。
ノダフジとヤマフジはよく似ているのですが、つるが巻く向きが違います。
ノダフジのつるは、上から見ると、時計の針と同じ右回りに巻いています。
一方、ヤマフジのつるは、時計の針と反対の左回りです。
それに、自生する場所にも違いがあります。
ノダフジは本州以南の全国に自生しています。
一方、ヤマフジは、本州近畿地方以西の中国、四国、九州地方で見られます。
京都や奈良、滋賀では自生がないことから、昔、藤の花として愛でていたのは、ノダフジだったようです。
ノダフジ発祥の地は、現在の大阪市福島区野田周辺とされていて、江戸時代には、その美しさから、吉野の桜(奈良県)、高雄の紅葉(京都府)、野田の藤とよばれ、三大名所とよばれていました。
宮崎神宮の藤の花、2024年の開花予想は?藤棚の見頃の時期や魅力を解説【まとめ】
国指定天然記念物である、宮崎神宮のオオシラフジの大きさや美しさ、香りに触れてみたくなりました。
2024年は是非、宮崎神宮まで出掛けてみてください。