扇風機でより涼しくするために濡れタオルのかけ方を考えよう！
「扇風機に濡れタオルをかけると涼しくなる！」と聞いたことはないでしょうか？
実はこの「扇風機に濡れタオル」という組み合わせは、夏場に、家の前の道路や庭に打ち水をするのと同じ効果があると言われているんです。
確かに、なんとなく効果がありそうですよね！
扇風機から、冷たく心地良い風が吹いてくるような気がします・・・。
果たして実際の効果はどうなのでしょうか？
濡れタオルのかけ方を4パターン挙げ、それぞれの効果についてまとめてみましたので、参考にしてみましょう。
Contents
扇風機に濡れタオル！覆い被せるとどうなる？
まず、扇風機に覆い被せるように濡れタオルをかけるとどうなるでしょうか？
これは、扇風機の前方でも後方からでも構いませんが、とりあえず扇風機のカバー部分の上に被せるように濡れタオルをかけるというかけ方ですね。
このかけ方の場合、1つ大きな問題が生じてしまいます・・・。
そうです！
直接扇風機に触れてしまっているために、羽をまわしたときに濡れタオルを巻き込んでしまうんです！
こうなってしまうと、ガタガタと大きな音がたつことが気になるので、どうしても扇風機の弱風を選択することになります。
結果としては、弱風にする分全く涼しさを感じることができなくなるわけですね・・・。
効果があまりないことに加えて、そもそもこの濡れタオルのかけ方は扇風機の故障にもつながるという危険性からも、あまりおすすめできない方法ですね。
扇風機の後ろ側に濡れタオル！効果は？
次に、扇風機の後ろ側の少し離れた場所に濡れタオルをかけるという方法が考えられます。
このかけ方の場合の効果も気になりますよね。
そもそも、扇風機に濡れタオルをかけるという発想は、夏場の打ち水のようなものなんです。
つまり、水が蒸発するときに周囲からの熱を吸収するという「気化熱」という原理を活用しています。
しかし、濡れタオル1枚ぐらいの水分では、そこまで気化熱による明らかな効果を感じることは難しいものです・・・。
しかも！
この濡れタオルのかけ方ですと、せっかく生じた冷風を扇風機の羽の力で送ることができないため、ほとんど意味がないんです・・・。
つまり、扇風機の後ろ側の少し離れた場所に濡れタオルをかける方法も、おすすめできないということになりますね。
扇風機の前に濡れタオルは少し効果がある！？
扇風機の前方の少し離れた場所に、濡れタオルをかける方法ですね。
このかけ方の場合の効果はどうなのでしょうか？
この方法においても、まずは、気化熱によって周囲の気温を下げるという効果を活用することになります。
前項で触れているように、濡れタオル1枚ぐらいの水分ではそこまで気化熱による明らかな効果を感じることは難しいもの・・・。
しかし、この濡れタオルのかけ方ですと、気化熱によって生じた冷風を扇風機の羽の力でしっかりと送ることは可能ですよね！
つまり、扇風機の前方の少し離れた場所に濡れタオルをかける方法は、少しは涼しさを実感できるかもしれないということが分かります。
濡れタオルを厚手のものにしたり2枚に増やしてみるなどの微調整で、その効果はUPする可能性もあるため、1度試してみてもいいかもしれませんね。
扇風機とたくさんの濡れタオル！問題は湿度！
最後になりまたが、扇風機の周囲にたくさんの枚数の濡れタオルをかける方法についても考えてみましょう！
この濡れタオルのかけ方は、洗濯物を扇風機の周囲に干すというようなイメージになりますね。
この場合も気化熱によって周囲の気温を下げるという効果はあるのですが、1つ大きな問題点が考えられます！
それは、湿度！
濡れタオルの枚数が多いため、周囲の気温が下がると同時に湿度が一気に上昇することになります。
冬場の乾燥している時期にはとても嬉しいものなんですが、湿度は夏場には天敵ですよね・・・。
ジメジメとした空気は、夏の暑さと相まってさらに過ごしにくい環境を生み出す結果になってしまいます！
扇風機の周囲にたくさんの枚数の濡れタオルをかける方法も、湿度が高くなる。
扇風機でより涼しくするために濡れタオルのかけ方を考えよう！【まとめ】
扇風機に覆い被せるように濡れタオルをかけると、羽に巻き込む危険性があります。
また、気化熱を活用するためには、濡れタオル1枚ぐらいではそこまで効果が期待できず、かと言って枚数が多すぎると湿度を上昇させてしまうということも把握しておきましょう。
さらに、気化熱によって下がった空気を羽の力で送り届けるには、濡れタオルの配置場所も重要になってきます！
このことから、扇風機の前方の少し離れた場所に濡れタオルを数枚配置するかけ方が、効果の高い方法ということになりますね！