お花見の食べ物で伝統あるものは?その由来や歴史について解説!
春と言えば、桜、桜と言えばお花見です。
筆者も毎年桜を見るのが楽しみです。
そして、お花見と言えば、「花より団子」という言葉があるように食べ物がおいしいのも楽しみの一つです。
ですがお花見と言ったらどんな食べものを食べるかと聞かれると案外、お団子くらいしか出てきません。
ほかにはどのようなものがあるのでしょうか?
今回はそんなお花見の食べ物で伝統あるものをご紹介します。
Contents
春の定番行事「お花見」とは?
春と言ったら日本人が大好きなお花見。
日本人は古くからこの花見を楽しみに、暗く寒い冬を乗り切ってきました。
本項ではそんなお花見についてその伝統や由来についてご紹介します。
お花見と豊作祈願
お花見というのはその昔から、豊作祈願の神事として広く農民の間でも行われていました。
桜の木には春になって山から下りてきた他の神様が宿ると信じられていました。
そのような理由から、桜の咲き方でその年の農作物の収穫を占ったり、桜が咲く時期を目安に種もみをまく準備を行っていました。
「桜」の語源とは
「サクラ」という言葉はどこからきているのでしょうか。
諸説ありますが、一説によると「サクラ」の「サ」は田の神様のことを表し、「クラ」は神様が座る場所という意味があるとされ、これを合わせて、田の神様が山から里に下りてきて、まず留まる依り代を表すとされています。
お花見の食べ物で伝統あるものは?
お花見と言ったら、花もきれいなのですがなんといっても、食べ物です。
何か食べながらお花見を楽しむというのは古くからの伝統でもあります。
本項ではそんなお花見の食べ物で伝統あるものについてご紹介します。
まず、お花見にはお弁当は欠かせません。
このお花見の時に食べるお弁当というのは実は江戸時代からの伝統になっています。
それでも江戸時代初期のお弁当は、日常的なものでおにぎりや漬物、みそなどを添えたシンプルなものだったそうです。
そして時代は下り江戸時代中期以降になるとこの花見のお弁当も変化していきます。
この時期からは仕事以外に外出する機会も増えて、おかずもバラエティ豊かになっていき、お弁当箱のデザイ
ンも増えていきました。
そして、後期以降になると、料理本にもお花見弁当の献立が登場して行きます。
お花見で定番の食べ物は?
次に、お花見の時に食べる定番の食べ物、お餅をご紹介します。
お花見の定番「桜もち」
桜もちは塩漬けの桜の葉で、あんこの入ったお餅を包んだのが桜もちです。
このお餅は桜の葉の香りがほんのりおもちに移っておいしいですよね。
そんな桜もちは江戸時代に誕生したといわれています。
その昔、江戸の向島にある、長命寺の番人であった、山本新六が、たくさんの桜の葉を使う方法を考え、お墓参りに来た人をお手製の桜餅でもてなしたのが由来と言われています。
あざやかな見た目が楽しい「三色団子」
三色団子はピンク、白、緑のおもちを串に刺したものです。
これはなぜこの三色なのでしょうか。
これは諸説ありますが、それぞれのおもちがそれぞれの季節「ピンク」が桜を表し春。
「白」は白酒をあらわしていて、これは冬を、「緑」はヨモギを表し夏を表現しているといわれています。
またここには秋を表す色がありません。
これは「秋がない=飽きない」という意味も込められているそうです。
桜の花びらがほんのりおいしい「桜茶」
桜の花を塩漬けにしたものに、お湯を注いだのが桜茶です。
お湯の中で、花開く様子が非常に縁起のよいことから、お祝いの場などでふるまわれます。
お花見の食べ物で伝統あるものは?その由来や歴史について解説!【まとめ】
今回はお花見の伝統的な食べ物ということで、花見弁当のルーツや、おもちについてご紹介しました。
春というのは、花も咲くせいなのか、何もなくてもなぜか少し浮かれた気分になります。
そんなおめでたい春には、お弁当とお菓子を持ってお花見に行くのがぴったりです。
しかし桜の季節は意外と短いです。
そんな桜の季節を逃さないようにきちんと準備をしてお花見に行きましょう。