水仙は咲き終わったらどうするの?来年も咲かせるための球根の管理方法
皆さん、水仙は好きですか?
頻繁に見かける花ではありませんが、白と黄色のコントラストが美しい花は、涼しげな雰囲気がありますよね。
今回は、水仙を栽培するうえで、咲き終わったらどうなるのか、また翌年も咲かせるお手入れ方法など、水仙の1年のサイクルを交えてご説明します。
Contents
そもそも水仙ってどんな花?
水仙は球根で育つ多年草です。
おおもとの球根が死なない限り、来年も同じ花を咲かせます。
開花時期は2~4月(早い品種だと12~2月のものもあり)で、寒さに強く、冬~春まで綺麗な花を楽しむことができます。
水辺に咲き、仙人のように長寿なことからこの名前がつきました。
多くの花が枯れる冬に花壇や庭先を彩ってくれるので、嬉しい存在ですね。
水仙が咲き終わったらどうするの?
4月過ぎに水仙が咲き終わったら、花がついていた茎を切り落とします。
水仙は茎の上のほうに薄い皮がめくれている部分があり、そこから花のついた茎が複数枝分かれしています。
花が咲き終わったらそこの根元の部分を切って下さい。
そして、4月以降も、葉が完全に枯れるまでは水やりを続けましょう。
葉は日光を浴びると、その中で栄養分が作られ、それが球根へと行きわたります。
つまり、葉がなくなれば、球根が充分に育たなくなってしまうのです。
葉が茶色に変色し、完全に枯れたらすべて切り落としてください。
さもないと、球根にいくべき栄養分が枯れた葉に奪われてしまいます。
球根はそのまま土の中に埋めておいても良いですし、掘り起こして土から出し、通気性の良いネットに入れて保管してもOKです。
この期間、球根への水やりは一切不要です。
動物に例えると冬眠している状態ですので、次の発芽までゆっくり休ませてあげてくださいね。
球根と種はどう違うの?
人間の子供は、両親の遺伝子を受け継いではいるものの、両親と全く同じ容姿をして生まれてはきませんよね。
顔立ちが似ていることはありますが、全く同じ顔をしている人はいません。
植物の種はこれと同じです。
雌しべと雄しべが受粉して種が出来るのですが、それから咲く花は、もとの花とは形や大きさが異なります。
一方で球根は、言わば「永久に存在する一つの個体」です。
まったく同じ遺伝子を含蓄する球根からもとの花と同じものが咲く。
これが種と球根の違いです。
「種をまいて、新しくどんな花が咲くのか楽しみ!」
「球根から育てて、毎年同じ花を安定して咲かせたい!」
人それぞれ色んな意見があると思います。
ちなみに球根は植えっぱなしでも問題ないので、手間がかかるのが嫌な人にはオススメです。
水仙は種から育てられるの?
種から育てることができる水仙は、「ペチコートスイセン」という高さ10cmほどの小さい品種のみです。
一般的な40cmほどの高さのものは球根から育てます。
こちらは花が枯れた後、放置しておくと種ができますが、受粉させるのが難しい仕組みなので、球根から育てるのが確実です。
水仙は咲き終わったらどうするの?来年も咲かせるための球根の管理方法【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
今回は、水仙が咲き終わったらどうするのか、また球根の管理方法などについてお話ししました。
私も小学生の頃、理科の授業で水仙を育てましたが、クラスで誰よりも先に咲いたのを喜んだのも束の間、校庭でサッカーをしていた子のボールが直撃し、見事に茎がポッキリ折れてしまったのを覚えています。
水仙の茎は弱く、強風で折れてしまうこともあるので、適宜、支柱を立てるなど工夫をしてください。
自宅であれば、どこに植えるか、また咲いたらどのような雰囲気になるのか想像する時間がとても楽しいですよね。
たくさん悩んで、開花した時はおおいに喜んでください。
それでは、良いガーデニングライフを!