水仙は枯れたらどうするの?葉っぱのお手入れ方法と球根を掘り上げる時期
俳句で、冬の季語にもなっている水仙。
冬から春にかけて開花し、涼しげな花は日本的で趣がありますよね。
水仙は一度開花したら、途中で枯れることなく春過ぎまで花を咲かせ続けます。
では、春が終わって水仙が枯れたらどうしたらよいのでしょうか。
今回は、水仙が枯れた後のお手入れ方法についてご説明します。
人間、そこに当たり前のように植物がある情景に目が慣れてしまうと、お手入れをつい忘れがち、ないし面倒に感じてしまうものですが、水仙と長く付き合っていきたいのであれば、必ずケアをしてあげてくださいね。
水仙は枯れたらどうするの?
水仙の開花時期は4月頃までです。
それ以降に花が枯れたら、まず花がついている茎の根っこの部分を切りましょう。
これだとどこかわかりづらいですね。
水仙の茎の上部には皮がめくれている部分があり、そこから複数の細い茎が枝分かれして、その先端に花がついています。
つまり、“花がついている茎の根っこ”とは、その枝分かれした根元の部分です。
花の根元の部分を切っても、一度枯れたら、そこに新しい花がつくわけではありません。
惜しい気持ちもありますが、根元の茎をチョキンと切ってくださいね。
花が枯れたら…葉っぱのお手入れ方法は?
「花が枯れたら、もうその年の水仙は終わりでしょ?なら球根を掘り上げていいの?」
と思ったそこのあなた!
どうか焦らないでください・・
まだ生きている部分があるのです。
それは、葉っぱ。
水仙の花が枯れたら、当然残るのは葉っぱと茎と球根です。
そして水仙は、夏にこの球根を保管して秋に植えることで、毎年発芽・開花するわけです。
なぜ葉っぱが必要なのか。
それは「光合成をするから」。
光合成は、葉っぱが日光を受け、葉の中で栄養分を作り、それを球根に送り込む仕組みのことです。
つまり、花がなくとも、葉っぱが生きている以上、球根に栄養を送り続けることができるのです。
しかし、葉っぱも6月までには枯れてしまいます。
枯れると茶褐色になるので、根元から切り落としましょう。
水仙は植えっぱなしでもOKですが、球根を掘り上げるのであれば、この“葉っぱが完全に枯れた時期“に行ってください。
水仙に肥料は必要?
水仙は、肥料がなくとも立派に育ちます。
もちろん肥料を与えれば球根も大きくなり、茎の発育も良くなりますが、必ず説明書きをよく読んでください。
私は過去に別の植物を育てていた際、夏場に弱ってしまわないか不安に思って液体肥料を購入したのですが、数字が苦手なのもあり、説明書きを読んでも希釈の割合が分からず、「多ければ良いだろう」という単純な思考で、水と肥料の割合を5:5にして植物に与えた結果、翌日にはしおれていて、きれいな緑だった芽が一瞬にして茶色に変色し枯れてしまった苦い経験があります。
後悔先に立たず・・きちんと調べて使用すれば、違った未来になっていたかもしれないと思うと無念で仕方ありません。
液体の場合、土にスーッとしみ込んで植物へすぐに栄養がいくのが利点ですが、誤って与えすぎると、逆に枯れてしまう「肥料やけ」を起こしてしまいます。
薬のCMでよく聞く「用法・容量を守って正しくお使いください」というフレーズ。
あれは、人間だけではなく、植物の栄養剤にも言えることなのですね。
水仙は枯れたらどうするの?葉っぱのお手入れ方法と球根を掘り上げる時期【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
今回は、水仙が枯れたらどうするのか、葉っぱの役割、そして肥料について、私の実体験をもとに注意点をお伝えしました。
基本的に、水仙は冬の寒さに耐えることができる丈夫な花なので、極力何も与えず、自然に生かすのがベストだと私は思います。
飾らず、ありのままに生きたいのは人間も植物も同じですね。
それでは、良いガーデニングライフを!