水仙を掘り上げてすぐ植えるのはNG?球根を植えっぱなしにする注意点
冬から春にかけて綺麗な花を咲かせる水仙。
一度植えたら植えっぱなしでも毎年花を咲かせる多年草ですが、数年に一度は球根を掘り上げねばなりません。
何年も放置しておくと、水仙の草ばかりが増え、花が数える程度しか咲かない・・
なんてことになってしまいます。
今回は、この原因をふまえ、水仙の球根を掘り上げる利点やお手入れの方法、掘り上げ後にすぐ植えるのは大丈夫なのか、等について解説します。
私の見解も述べますので、参考になれば幸いです。
Contents
水仙の球根を掘り上げるメリットは?
水仙の球根は土の中で数を増やします。
スーパーの野菜コーナーでニンニクを見たことがあると思いますが、水仙の球根もあのような感じで、ひとつの丸い球根の中でニンニクが多数増えていくような仕組みです。
メインの球根に対し、この増えた球根は「分球(ぶんきゅう)」といいます。
分球を生成するのにはエネルギーをかなり使うのですが、何年も植えっぱなしにしていると、分球を含めた球根にばかり多くの栄養が行き、肝心の水仙の花が咲かず、葉っぱだけがやたらと生い茂る、ということになりかねません。
球根の掘り上げを行い、分球をひとつずつ離して秋に植えることで、水仙の花がたくさん咲くきれいな風景を見ることが出来るのです。
球根を掘り上げる頻度と保管方法は?
掘り上げた球根は、土をよく取って干し、通気性の良いネットに入れて、どこかに吊るして保管してください。
水仙の球根は湿気に弱く、夏場に水をあげるのはよくありません。
しっかり乾燥させて、夏場は休ませてあげましょう。
冬眠ならぬ夏眠ですね。
掘り上げの頻度は5年に1度です。
5年ともなると、見慣れた水仙の様子に目が慣れて、掘り上げを忘れそうですが、毎年開花した水仙の写真を撮れば、年々花の数が減っていることに気が付くと思います。
人間が過去のことを振り返るように、水仙が初期に満開になった頃を思い出して、その光景をよみがえらせてあげましょう。
球根を掘り上げてすぐ植えるのはいいの?
掘り上げた後に、分球をバラバラに離してすぐ植えるのはOKです。
水仙を最初に植えた時と同様に、球根同士の距離を空ければ、別の場所にすぐ植えるのは問題ありません。
ただし、夏場は水やりを一切しないでください。
雨が降る程度なら良いのですが、人間によって普通に水やりをすると、軟膚病(なんぶびょう)という植物の病気にかかり、球根が腐ってしまいます。
これに関連して、掘り上げをしないデメリットを述べます。
水仙の球根は、夏に一切水を与えないで済むため手間は省けますが、植えっぱなしだと、そこに水仙の球根が埋まっているのを忘れてしまう可能性があります。
そうすると、間違って新しい植物を植えてしまったり、花壇であれば、他の植物に水やりをする際に、誤って水仙の球根が埋まった地面に水をあげてしまったりすることもあるでしょう。
なので、掘り上げ後にすぐ植えるのは、そういったリスクを伴います。
植えっぱなしにするのであれば、必ず目印をつけるなどして、「ここに水仙の球根がある」ということを忘れないようにしてくださいね。
水仙を掘り上げてすぐ植えるのはNG?球根を植えっぱなしにする注意点【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
今回は、水仙の球根を掘り上げる理由や保管方法、すぐ植える際の注意点などをお伝えしました。
いくら毎年自分で花を咲かせる多年草とはいえ、何年も放置しておくのはよくないのですね。
数年単位でやるものなので、つい忘れがちになりそうですが、花があまり咲かなくなってきたと感じたら、掘り上げが必要なサインです。
球根を掘り上げて花の数を増やしていき、ぜひ水仙と長いお付き合いをしてくださいね。
良いガーデニングライフを!