パンジーに似てる花がある!?見分け方と特徴の違いを解説
フリルのような花びらで、どこか蝶々を思わせるパンジー。
たくさんの花が集まって咲く美しさは、言葉では言い表せませんよね。
ところで、皆さんはとても小さいパンジーを見たことがあるでしょうか。
そう、あの鮮やかなスミレのような花です。
あれは「ビオラ」といい、花の直径が異なるだけで、実はパンジーと全く同じ花なのです。
パンジー、ビオラ、スミレ。
ここまでで、3つの花の名前が出てきました。
「スミレとパンジーは別物だけど、パンジーとビオラは同じ花なのになぜ名前が違うの?」
そんな風に頭がこんがらがっているあなたに、これから3つの違いを説明します。
似てる花でもいくつかの違いがありますので、楽しみながら読んで下さいね。
Contents
パンジーに似てる花がある!?見た目の違いはこれ!
パンジーに似てる花は、代表的なのがスミレ、ビオラ。
スミレ、ビオラ、パンジーこの3つの見分け方は?!
スミレはパンジーやビオラのもととなる品種で、パンジーとビオラは双方を品種改良して出来た、大きさは違うけれど同じ花です。
スミレは紫1色で、花びらの先端が尖っているのに対し、ビオラやパンジーはカラフルで、先端が広がった花びらが付いていますよね。
直径が3cm以下の、パンジーに似てる花が多数集まって咲いていれば、それがビオラです。
このように、似てる花でも大きさや色・花びらの違いで簡単に見分けがつきます。
パンジーに似てる花は開花期間や特徴に違いあり!
パンジーとビオラが1度きり花を咲かせる一年草なのに対し、スミレは毎年花を咲かせる多年草です。
また、スミレは厳しい環境でも丈夫に生きることができ、パンジーやビオラのように、水やりなどの手入れを必要としません。
開花の期間も異なり、パンジーやビオラが11月~翌5月に花が咲くのに対し、スミレは3月~5月のみの開花と期間がかなり短いです。
典型的な「春の花」と言えるでしょう。
それぞれの歴史と名前の由来
スミレは、なんと紀元前300年ごろには地球上で栽培されていました。
その後、17世紀にパンジーが誕生し、19世紀にイギリスの園芸家がパンジーを品種改良して、パンジーに似てる花・ビオラが生まれました。
パンジーとビオラは現在も品種改良が続けられており、その2つの区別はもはや有って無いようなものです。
まだまだ発展途上というわけですね。
スミレ名前の由来は?
スミレの名前は、大工が板に線をひくために持っていた墨入れがスミレの花に似ていることに由来しています。
スミレは横向きに咲く花で、おしりの部分が丸くなっているのですが、この様子が墨入れに似ていたからこの名前がついたのだとか。
さすが、昔の人は目の付け所が違いますね。
パンジーとビオラの名前の由来は?
パンジーの名前は、フランス語の“パンセ”(考えるという意味)からきています。
パンジーの花がうつむく様子が、人が考え込んでいる姿に見えたのでしょう。
ビオラの名の由来は2つあり、ひとつはギリシア神話にて、とある王がイオという少女に咲かせた花がスミレだったので、イオとスミレを合わせて「ビオラ」という名前になりました。
もう一つはシンプルで、ラテン語で“紫“を意味する「ビオラ」からきています。
今でこそ豊富な色の花があるビオラですが、もとはスミレだったので、紫色がベースになっているのでしょう。
人類が歴史上で2足歩行へと進化したように、花も進化を遂げ、大きさや形・色などが変わってきたのですね。
パンジーに似てる花がある!?見分け方と特徴の違いを解説【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
今回は、パンジーに似てる花の違いや特徴についてお話ししました。
文中でも述べましたが、パンジーは現在も品種改良が進み、ビオラとの区別がつかなくなってきている状況です。
新しい品種が登場するのもそう先ではないかもしれませんね。
パンジーの今後が楽しみで仕方ありません。
それでは、お読みいただきありがとうございました。