パンジーの摘心のやり方は?開花後のお手入れ方法もご紹介
沢山の花が咲き、その鮮やかな色で私たちの心を躍らせてくれるパンジー。
しかし、パンジーを多く咲かせるには、人間による“ある作業”が必要になります。
パンジーの花は、基本的に1つの苗から1輪の花を咲かせます。
しかし、この“ある作業”をすることで、花の数を5~6輪にも増やすことができるのです。
やり方はいたってシンプルなこの作業。
さて、いったいそれは何なのか?
早速答えをお伝えします。
“ある作業”とは、ズバリ「摘心」です。
この記事では、パンジーの摘心のやり方や開花後のお手入れ方法について詳しく解説していきます。
パンジーの花の数を増やして楽しみたい!
という方の参考になればと思います。
Contents
パンジーの摘心のやり方は?
摘心のやり方は、植物の新芽を手やハサミで切り落とします。
そうすることで、そこから枝分かれした茎が増え、結果的に花や葉の枚数を多くすることが出来ます。
摘心する時期は、パンジーの苗がまだ小さい頃です。
この時期は、植物の芽が出て大きくなると嬉しい気持ちになりますが、摘心をするメリットはたくさんあるので、忘れずに必ず行いましょう。
パンジーの開花後のお手入れ方法は?
パンジーのお手入れは、「開花前であれば、摘心だけでOK」です。
では、開花後のお手入れについてお話ししましょう。
開花後に必要な作業は2つあります。
①切り戻し
パンジーの開花後、先端にパンジーの花がついた茎がヒョロヒョロと伸びて細くなり、バランスが不安定で真っすぐに立てなくなります。
そこで行うのが、「切り戻し」です。
こちらもやり方は簡単で、長くなった茎の、根元から5cmほどの部分をハサミでチョキンと切り落としましょう。
そこから新たに太い茎が生え、再度花を咲かせます。
行うタイミングですが、パンジーは最長で約15cmの植物です。
それ以上の高さになると必然的に茎が細くなるので、「背が高くなったな」と思ったら切り戻しをしましょう。
➁花がら摘み
これは、枯れた花を取り除くことです。
こうすることで、枯れた花へ栄養がいく道をシャットダウンし、全ての栄養分を新しい葉や花へと送ることが出来ます。
やり方は説明するまでもなく、手やハサミで枯れた花を切り取るだけ。
パンジーは枯れると花びらがグニャッと折れ曲がり、下を向くので、見つけたらすぐに取りましょう。
パンジーってアレに見えませんか?実は・・・
中央が黒色のパンジーは、よく見ると怒った顔に見えるのは私だけでしょうか。
いいえ、きっと皆さんもそう見えますよね。
その根拠をお話ししましょう。
パンジーには長い歴史があり、19世紀初頭にイギリスで園芸をこよなく愛す貴族が小さなスミレ科の花を品種改良し、研究を重ねた末に、現在の大輪のパンジーが出来上がったのです。
それが、江戸時代に日本に伝わってきたのですが、その際についた名前は「人面草」。
過去の日本人にも、パンジーが顔に見えたわけですね。
パンジーの名前は、フランス語の「考える」という意味を持つ動詞“パンセ”に由来しています。
うつむきながら、何かを考える人に見えたことで、“パンセ”をもじって“パンジー”という名になりました。
これも、花をじっくり見たから考え出された賜物ですね。
良い名前だと思いませんか?
パンジーの摘心のやり方は?開花後のお手入れ方法もご紹介【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
今回は、パンジーに必要なお手入れのやり方とその効果についてお伝えしました。
全てハサミがあれば出来るのですが、上手く行うコツとして、刃が薄いハサミを使いましょう。
紙などを切る刃が太いハサミは厚みがあるので、それで茎を切ると断面が潰れてしまうのです。
水やり、摘心、切り戻し、花がら摘み、そして愛情!
これらが揃えば、パンジーの見事な開花を楽しむことができます。
皆さんの栽培が上手くいくように応援していますよ!
それでは、良いガーデニングライフを!