パンジーの切り戻しの位置はどこ?適切な時期とお手入れ方法のコツ
冬から春にかけて鮮やかな色とりどりの花を咲かせ、私たちの心を躍らせてくれるパンジー。
背丈は15cmほどと低いのですが、放置しておくとそれ以上の高さに育ってしまい、茎が細くなって、先端に位置する花まで栄養が行き届かなくなってしまいます。
つまり、この15cmほどの背丈をキープすることが、健康なパンジーを咲かせ続けるために重要なポイントなのです。
では、何をすればいいのでしょうか。
それはズバリ「切り戻し」です。
今回は、切り戻しの方法について、詳しく説明していきます。
Contents
「切り戻し」ってなに?必要な理由は?
切り戻しとは、太く丈夫な茎を維持するために必要な剪定の1つで、長く伸びたパンジーの茎の根元を切ることです。
パンジーは、メインの太い茎にきれいな花や葉をつけるのですが、冒頭で述べた通り、放置しておくと茎が伸びて細くなっていくため、花や葉に充分な栄養が行き届かなくなってしまいます。
また茎が長いと真っすぐに立つことが出来ず、倒れたり折れたりすることもあります。
そのため、ヒマワリやコスモスのようにもともと背が高くなる花でなければ、必要以上に高くしてはならないのです。
これが、パンジーに切り戻しが必要な理由です。
パンジーの切り戻しの位置はどこ?適切な時期と方法は?
パンジーは12月頃に最初の開花をします。
この時、茎の長さは適切な15cmほどです。
問題はその後で、気温が20度ほどになった時期に茎がヒョロヒョロと長く伸びていきます。
時期でいうと3~4月にあたり、その時期に切り落としが必要になります。
方法は簡単で、根元から10cmほどの位置をハサミでチョキンと切りましょう。
そこから新たに太い丈夫な茎が出て、1~2か月経てばまた綺麗な花を咲かせてくれます。
さらに細かく言うと、人間の手の指に関節があるように、パンジーの茎にも一定の間隔で「節(ふし)」があります。
切り戻しにおいて、茎を切る位置は、必ずこの節の上にして下さい。
なぜかというと、この節の位置に新しい芽が生え始めるからです。
節の下の位置を切ってしまうのは、もうすぐ花が咲きそうなつぼみの根元の茎を切ってしまうことと同じです。
「切る位置は節の上!」。
きちんと覚えましたか?
パンジーを長く咲かせるための他のお手入れ方法は?
パンジーを長く咲かせるためには切り戻しだけで大丈夫?
いいえ。
他に2つ大切な作業があります。
①摘芯をしましょう
摘芯は、他の花でも必要になる大切な手入れの方法です。
茎の先端に出た芽をハサミで切ることで、芽の数が増え、結果的に花や葉の数も多くなり、開花時にたくさんの花を楽しむことができます。
切り戻しとの違いは2つあり、ひとつは「摘芯はパンジーの苗がまだ小さい時期に行うのに対し、切り戻しは成長した株に対して行う」ことです。
もうひとつが「摘芯の目的は花や葉の数を増やすことで、切り戻しの目的はパンジーの背丈を最適な長さにキープすること」です。
どちらも大切なので、パンジーの様子を見ながら適切な時期に行ってくださいね。
➁枯れた花を摘みましょう
他の花にも言えることですが、枯れた花がついたままだと、枯れていない花や葉へ充分な栄養が行きわたりません。
パンジーの花は枯れると花びらがぐにゃりと折れ曲がり、下を向いてしまいます。
花がきれいな分、摘み取るのはもったいない気がしますが、新しく咲く花のためにも、枯れた花はしっかりと摘みましょう。
パンジーの切り戻しの位置はどこ?適切な時期とお手入れ方法のコツ【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
今回は、切り戻しをはじめとしたパンジーの剪定方法についてご紹介しました。
手入れ自体は一瞬で終わるものなので、最も大切なことは、それを行う頃合いを見計らうことでしょう。
パンジーを長く咲かせるためにも、最適な時期に、必要なお手入れをしてあげてくださいね。
それでは、良いガーデニングライフを!