神輿を揺らすのはどんなとき?その意味とは?驚きの祭りをご紹介
世の中にはいろんなお祭りが存在します。
神輿を担ぐ祭り、山車を引く祭り、踊る祭り、花火大会、縁日。
いろんなお祭りは存在しますが、どのお祭りもみんな人々の幸福や五穀豊穣などを願って神様に祈りをささげる行事であることがほとんどです。
そして中には神様が乗っておられる神輿を激しく揺らしたり、ぶつけあったり、水をかけたりといった荒々しいお祭りも世の中には存在します。
今回はそんな祭りの激しい部分について、神輿を揺らすその意味やどのような願いが込められているかなどについて解説していきたいと思います。
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神輿を揺らすことで神様が奮い立つ
よく、神輿を担ぐようなお祭りを見に行くと、街を練り歩きながら神輿を上下左右に激しく揺り動かす様子を見ることがあります。
これには一体どういった意味があるのでしょうか。
本項ではその意味についてご紹介します。
まず、神輿とは何なのでしょうか。
それは神様が神社の氏子がいる町内やお旅所へ渡御する際に安置される、神社のお宮をかたどった輿のことを言います。
つまり神輿を担ぐお祭りのときにはこの中に神様がおられるのです。
そして中におられる神様はその輿を上下左右に荒々しく揺らすことで、霊威が高まります。
そうして、人々はその祭りによって豊作豊漁、疫病が蔓延しないように神様に祈願することができるようになるのです。
また、元気のない霊魂を揺らすことによって、魂の活力を取り戻すことができるとも言われており、このように、神輿を揺らすことを魂振りと言います。
神輿を担いで練り歩く神輿渡御の意味とは
神様が乗った神輿を担いで街を練り歩くことを神輿渡御と言います。
これにはどういう意味があるのでしょうか。
本項では解説していきます。
夏になると各地の神社では、お祭りに伴い神輿の渡御が行われます。
これは神様が神輿にお遷りになり、氏子の手によってその地域を巡行することを言います。
そしてその意味は様々で、神社によって意味も変わってきますが一般的に下記のような意味があります。
・神様が初めてその神社に祀られ、その際の事跡や歴史的な事実を繰り返し祝うもの
・氏子の地域や神様にゆかりのある地を巡行するもの
・神様の御心を慰めるもの
以上のような意味が神輿を担いで街を練り歩く意味になります。
神輿をぶつける、水をかける驚きの意味とは
最後に神輿を担ぐお祭りでもひときわ荒々しい、神輿をぶつけあったり、水をかけたりするようなお祭りについてご紹介していきます。
神輿を激しくぶつけ合う喧嘩祭り
神輿が町内を練り歩くお祭りにもさまざまなものがあります。
神輿を揺らさずに平担ぎで町内をめぐるお祭り、神輿を上下左右に揺らす激しい祭り、そして、その神輿をさら
にぶつけあう祭りまで世の中には存在します。
神様が乗っている神輿なのにそんなに乱暴にして大丈夫なのかと一見思うかもしれません。
しかし、これは前述の魂振りの一つで、神輿をぶつけあうことで、神様の霊威を高めて、豊作豊漁や疫病の退散などを願っているのです。
決して悪い意味はありません。
神輿に水をかける深川八幡祭り
世の中には、神輿に大量の水をかける祭りも存在します。
その代表が深川八幡祭りです。
このお祭りは東京都江東区の富岡八幡宮の例大祭で、担ぎ手へのお清めの意味で大量の水をかけるので別名「水かけ祭り」とも呼ばれます。
神田祭、山王祭と並んで江戸三大祭りの1つとして数えられ約380年の歴史を誇る伝統的なお祭りです。
神輿を揺らすのはどんなとき?その意味とは?驚きの祭りをご紹介【まとめ】
今回は神輿を揺らす祭りということで、その荒々しい動きの意味や、そのほかにもぶつけたり、水をかけたりするような祭りについてご紹介しました。
一口に神輿と言っても本当にいろんなお祭りがあることがわかっていただけたと思います。
もうすでに筆者は来年の夏祭りが楽しみになりました。
ぜひこの記事を読んで神輿が街を練り歩く祭りに興味を持ってもらえたら幸いです。