鈴蘭の毒を触るとどうなる?触れた・口に入れた時の症状と正しい対処法
「鈴蘭って可愛い花だけど、毒があって危険って本当?」
「もし子どもやペットが口に入れちゃったら、どんな症状が出るんだろう…」
「鈴蘭のどの部分に毒があって、触れたり食べてしまった場合、どう対処すればいいの?」
と不安に感じている方が多いのではないでしょうか?
実は鈴蘭には強い毒性があり、花・葉・茎・根など全草に毒が含まれています。
触るだけで皮膚炎を起こすことがあり、口に入れると嘔吐や下痢、重症時には心臓に影響を与えるケースもあります。
万が一の場合に備え、「触れた時」「口に入れた時」「重篤な症状が現れた時」の3つの場面別に、正しい対策を知っておくことが大切です。

この記事では、鈴蘭に含まれる毒の成分や危険性、触る・口に入れることで現れる症状、そして万が一の時に役立つ具体的な対処法について詳しく解説していきます。
Contents
鈴蘭には毒があるって本当?含まれる成分と危険性
鈴蘭は、可憐な姿とは裏腹に強い毒性を持つ植物です。
見た目の美しさに惹かれて、うっかり触れたり、誤って口に入れてしまうと、思わぬ健康被害につながる可能性があります。
鈴蘭に含まれる毒成分は主に「コンバラトキシン」や「コンバロシド」といった強心配糖体です。
これらの成分は、摂取すると心臓に作用し、脈拍異常や心停止を引き起こす恐れがあります。
加えて、手で触れた場合でも、体質によっては皮膚炎などを引き起こすことがあるため注意が必要です。
特に子どもやペットは興味本位で口に入れてしまうことが多いため、鈴蘭を庭や室内で育てる場合は十分な配慮が求められます。
どんなに美しい花でも、その危険性を知り、正しい知識を持って接することが大切です。
鈴蘭の毒、触るとどうなる?現れる症状と注意点
鈴蘭に触ることで現れる症状は、人によってさまざまです。
特に肌が敏感な人は、わずかな接触でも赤みやかゆみ、かぶれなどの皮膚炎症状を引き起こすケースがあります。
例えば、庭作業中に鈴蘭の葉や茎に触れ、その後手を洗わずに目や口に触れた場合、炎症や違和感が現れることもあります。
また、手荒れがひどい状態で触れてしまうと、毒成分が傷口から浸透しやすくなり、症状が重くなることも考えられます。
触れた直後に症状が出なくても、数時間後にかゆみが出るケースもあります。
そのため、鈴蘭に触れた後は必ず石けんでしっかり手を洗うようにしましょう。
鈴蘭の毒を口に入れたらどうなる?危険な症状と注意点
鈴蘭を誤って口に入れてしまった場合、体内に毒成分が吸収されるため、より深刻な症状が現れる恐れがあります。
初期症状として、嘔吐や腹痛、下痢といった消化器系の異常が見られることが多いです。
しかし、これらの症状だけで済むケースばかりではなく、毒成分が血流に乗って全身に回ると、心臓に影響を与え、徐脈や不整脈、最悪の場合は心停止に至ることもあります。
特に幼児やペットの場合、少量でも重篤化しやすいため、口に入れてしまったらすぐに医療機関や動物病院に相談する必要があります。
鈴蘭の毒はどこにある?潜むリスクとは
鈴蘭の毒は、特定の部位に限らず、花・葉・茎・根など「全草」に含まれています。
つまり、鈴蘭のどの部分に触れても、あるいは口に含んでも毒に触れるリスクがあるのです。
特に、根は毒性が強いとされ、球根のような見た目をしているため、子どもやペットが誤って掘り出して口に入れてしまう事故も報告されています。
また、切り花を生けた花瓶の水にも毒成分が溶け出すことがあり、誤ってそれを飲んでしまうと、中毒を引き起こす危険があります。
このように、鈴蘭はどの部分であろうと油断できない植物であるため、飾る時や育てる時は周囲に注意を払い、特に小さなお子さんやペットがいる環境では十分に気を配る必要があります。
鈴蘭に触れた・口に入れた時の正しい対処法と応急処置
万が一、鈴蘭に触れてしまったり、口に入れてしまった場合は、迅速で適切な対応が求められます。
まず「触れた場合」は、すぐに流水と石けんで手を洗い、異常が現れたら皮膚科を受診しましょう。
次に「口に入れた場合」は、無理に吐かせず、すぐに水で口をすすぎます。
その上で、速やかに病院を受診し、鈴蘭を口に入れたことを医師に伝えます。
最後に「重篤な症状が出た場合」、例えば意識がもうろうとする、呼吸が乱れるなどの場合は、迷わず救急車を呼びましょう。
これらを知っておくことで、万が一の時でも落ち着いて行動できるはずです。
鈴蘭の毒から身を守るための注意点と予防対策
鈴蘭の毒から身を守るには、まず「触れない・口に入れない」という意識を徹底することが大切です。
庭に植えている場合は、子どもやペットが近づかないよう柵を設けたり、鉢植えなら手の届かない場所に置くといった工夫が必要です。
また、手入れの際には手袋を着用し、作業後は必ず手を洗いましょう。
切り花として飾る場合も、花瓶の水を誤飲しないよう注意し、子どもの手が届く場所には置かないことが基本です。
このように、事前にリスクを理解し、適切な対策を講じることで、安全に鈴蘭を楽しむことができるのです。
鈴蘭の毒を触るとどうなる?触れた・口に入れた時の症状と正しい対処法【まとめ】
鈴蘭の毒の危険性と対策について、ご理解いただけましたか?
数年前、愛犬がすずらんの葉をかじってしまい、しばらくして嘔吐…。
慌てて動物病院に連れて行き、すぐに処置してもらいました。
この時、有毒植物である鈴蘭はペットの届かない場所に置くべきだと思い知らされました。
鈴蘭は美しい花でありながら、全草に強い毒を含む危険な植物です。
触るだけで皮膚炎を起こすことがあり、口に入れると嘔吐や心臓への影響といった深刻な症状に発展することもあります。
しかし、その毒性を正しく理解し、触れた後は手を洗う、子どもやペットの手の届かない場所に置くといった基本的な対策を講じれば、事故を防ぐことができます。
大切なのは、美しい花に潜む危険を知り、注意を怠らないことです。
鈴蘭と安全に付き合うために、日頃から知識を深め、備えておきましょう。