ソメイヨシノは何年で咲くの?成長スピードや寿命について解説!
日本を代表する桜の品種と言えばソメイヨシノです。
春になると美しい花を咲かせるこの桜は古くから日本人に最も愛されている桜です。
では、このソメイヨシノがどのようにしてこのように日本中に広まったのでしょうか。
そのことについては以外と知らないことが多いのではないでしょうか。
一般的に種子などを見かけることがないソメイヨシノ。
一体どのように増えていったのでしょうか。
今回は「ソメイヨシノは何年で咲く?」という疑問から出発してソメイヨシノについて深く迫っていきます。
Contents
ソメイヨシノはすべてクローン?
春になると美しい花を咲かせる桜、ソメイヨシノ。
日本人が一番好きな花と言っても過言ではないでしょう。
そんなソメイヨシノ。
一体どのように広まったのでしょうか。
まずはソメイヨシノについて種子の有無などから見ていきましょう。
ソメイヨシノの種子はない?
実はソメイヨシノという品種は自然には存在しません。
そもそも種が存在しないのです。
しかしそんなソメイヨシノも木の実をつけることがあります。
ですが、そのきっかけとなる花粉はソメイヨシノ以外のためその種を植えてもソメイヨシノは生えてきません。
なぜ、そんなことが起こるのでしょうか。
それは桜という植物が同じ種類同士で交配できないことと、クローンであることが理由なのです。
ソメイヨシノの起源とは?
ではソメイヨシノはどのようにして生まれたのでしょうか。
じつはソメイヨシノというのは、オオシマザクラとエドヒガンの園芸種との交配種といわれています。
江戸時代末期から明治期に染井(今の東京都豊島区)の植木屋が吉野桜の名前で全国各地に売り出し、のちに染井吉野と名付けたといわれています。
この名前には、奈良吉野山に咲いているヤマザクラが古来「吉野桜」と呼ばれていたので混同を避けるために「染井」をつけたといわれています。
ソメイヨシノは何年で咲く?
ではここで本題であるソメイヨシノは何年で咲くのかという疑問について見ていこうと思います。
ソメイヨシノはほかの桜の品種より成長スピードが速いので、お花見の名所を作るのにはうってつけの品種です。
ソメイヨシノは前項でその個体がすべてクローンであることを説明しましたが、どのように全国に広まっていったかというとそれは接ぎ木によって広まっていったと言われます。
そして接ぎ木されたソメイヨシノは何年で咲くのかというと、わずか2年で花を咲かせることもあるといいます。
ほかの桜は苗木から花が咲くまで10年ほどかかるといわれるので、ソメイヨシノは驚くべき成長スピードですね。
ソメイヨシノの寿命は?
今までは、ソメイヨシノが何年で咲くのかについて説明してきましたが、最後にソメイヨシノの樹齢について解説します。
ソメイヨシノは植えられた場所や条件によって違いますが、おおよそ樹齢30年~40年で枝や幹の成長がゆっくりになります。
それでも生き続けますが、徐々に木も老化していきます。
そしてソメイヨシノは寿命が60年から70年と言われますが、動物のようにおおよその寿命があるわけではありません。
しかし樹齢が50年を超えると老木の域に入り、花の咲く時期が若いころに比べてわずかに早くなる傾向があります。
その理由は、若い気は枝葉の成長にエネルギーを注ぐ割合が高く、花は二の次になるからです。
ソメイヨシノは何年で咲くの?成長スピードや寿命について解説!【まとめ】
今回はソメイヨシノが何年で咲くのかというテーマでソメイヨシノについて説明してきましたがいかがでしたでしょうか。
ソメイヨシノの木が全部クローンだということには筆者も驚きました。
日本を代表するこの花が全部同じ株から広まったのです。
しかし何といってもソメイヨシノは美しい日本を代表する桜です。
みんなで大事にしましょう。