神輿に人が乗るのはいいの?マナーやタブー、知っておきたい豆知識
年に一度のお祭りは非常に楽しいもので、参加している方も観客の方もテンションが上がるものです。
そして、テンションが上がった結果、神輿に人が乗ることもあります。
ゴミをポイ捨てしてしまったりマナーやタブーを犯してしまう人がいるのもお祭りの一つの側面です。
しかし、参加者も観客もお祭りが実は神事で神様に感謝を伝える行事であることが忘れられがちです。
そこで今回はみんなが楽しいお祭りの神事である部分にスポットライトをあててそのマナーやタブーなどについて見ていこうと思います。
Contents
日本の伝統”神輿”とはなんなのか
まずは今回の主題である、神輿にその由緒やお祭りで街を練り歩くことの意味について解説していきたいと思います。
神輿とは何なのでしょうか?
そもそも神輿とは何なのでしょうか。
そこから見ていきましょう。
神輿とは音読みで「しんよ」とも呼ばれます。
神様が神社から外出するときに乗る乗り物がお神輿なのです。
神輿の別の呼び名に「輿」に「御」をつけて「御輿」というものがあります。
「御輿」これは天皇陛下や時の公家など高貴な人の乗り物を指します。
つまり神様が乗られる乗り物なので「お神輿」と丁寧語で呼ぶ方がふさわしいのかもしれません。
神輿が街を巡行することの理由
日本の神様は普段、神社に静かに鎮座されているわけではありません。
お祭りの際には外に出てこられ、自分の管轄している場所の人々の所にやってきて、神輿に乗り、その場所の厄や穢れを吸い込んで清めます。
そしてお祭りが終わると神社へお帰りになります。
このように、神輿が街を練り歩くことを神幸祭または神輿渡御と言います。
神輿に人が乗るのはいいの?NG行為とは?
次に神輿についてタブーとなる行為について解説します。
前述の通り神輿は神様が外出する際の乗り物です。
そんな神輿を乱暴に扱うことは許されません。
神輿に人が乗るのはNG行為
お祭りの際に練り歩く神輿は、その名の通り神様が一時的にでもいる場所になりますので、その形や装飾も神社をイメージして作られます。
そんな神様が乗る乗り物に人が乗るというのはこの上なく罰当たりなことなのです。
しかし、実際には神輿の担ぎ棒などに人が乗る光景を見かけることがあります。
本来であればこれも遠慮するのがマナーです。
ただし、中には「神様との一体感を表すのは良いこと」といった肯定的な考え方もあるようです。
神輿を上から見下ろすのもNG
神輿に人が乗ることも本来ダメですが、神輿を見下ろすこともよくない行為です。
今ではあまり気にする人も多くはないかと思いますが、お神輿を高所から見物するというのは、こちらも恐れ多いことなのです。
知っておきたい神輿に関する豆知識
以上が神輿に人が乗ることがタブーな理由になります。
ここからはそんな神輿について知っておきたい豆知識をご紹介します。
神輿に関するその他の禁止行為
神輿の禁止行為というのは上記のほかにもたくさんあります。
神輿の禁止行為の中に神輿の重さを測る行為というものがあります。
「重い軽いなどとはかりにかけて神さまを評価するのは不敬だ」という理由でこれが禁止されています。
神輿を激しく揺さぶる意味
神幸の途中、神輿をいろんな方向にゆり動かしたり、神輿同士を衝突させたり、水をかけたりすることがあります。
これはわざと大きく激しくゆり動かすことで神様の威を高め、稲の豊作や大漁、疫病の退散を願ってする行為であるといわれています。
神輿の屋根に飾られる「鳥」の意味
屋根の上の鳥は鳳凰を模しているといわれています。
この法王は中国神話の不老不死の幻の鳥と言われ、羽のある生き物の中でも最高の生き物だと信仰されてきました。
祭りの先頭を歩く「天狗」について
天狗は「猿田彦命」と呼ばれる神様の別名で、神輿がお旅所を往復する道中の案内役として最前列で誘導します。
また道中で厄災をはらうありがたい存在であるともされています。
神輿に人が乗るのはいいの?マナーやタブー、知っておきたい豆知識【まとめ】
今回は、神輿に人が乗ることについてそのタブーやマナーについてご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか。
今後お祭りを見る際は今回書いたようなことに注意してより一層お祭りを楽んでみてください。