恵方巻きを無言で食べるのはいつから始まった?その由来やルーツを解説

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「節分には、恵方巻きを食べる」これは、節分の風習なので古くからある風習かと思えばこちらは意外と歴史が浅く、全国的に普及してきたのは2000年代に入ってきてからです。

そして、この恵方巻きには面白い食べ方があります。

それは、「その年の恵方を向いて無言で一本食べきる」というもので、このようにすると幸福になるというのです。

一体この恵方巻きを無言で食べるという風習はいつから、そしてどこから来たものなのでしょうか。

 

 

今回は最近の節分にはもはやなくてはならないものになりつつあるこの恵方巻きについてそのルーツや由来などについてご紹介します。

 

 

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恵方巻きって何?

まずはそもそも恵方巻きとは何かというところから掘り下げていこうと思います。

恵方巻きとは、簡単に言うと節分の日に食べる巻き寿司のことです。

その年の恵方(決まった方角)に向かって、黙って一本丸ごと食べるのが作法とされています。

恵方巻きには、七福神にちなんで7種類の具材を巻き込むのが一般的です。

 

 

恵方巻きに使われる代表的な具材とその意味

下記に恵方巻きに使われる代表的な具材とその意味を示します。

 

穴子や鰻

長寿を意味します。

また「うなぎのぼり」の言葉通り「出世・上昇」の意味合いもあります。

 

海老

目玉が飛び出しているので「めでたし」のごろ合わせから縁起物とされています。

またこちらの食材も長寿の象徴とされています。

 

かんぴょう

細く長いかんぴょうにも「長寿」の意味が込められています。

 

しいたけ

しいたけは古くから神様のお供え物とされていた縁起のいい食材です。

また形が陣笠に似ていることから「身を守ってくれる」ことを意味しています。

 

きゅうり

きゅうりは「九利」のごろ合わせから、「九つの利をもたらす」ことを表すとされています。

 

だし巻き卵

卵の黄身を金に見立てて「財の豊かさ」「金運」を表すとされています。

 

桜でんぶ

原料の「鯛」と「おめでたい」のごろ合わせから縁起のいい食材と言われています。

 

 

恵方とは?

恵方とは、その年の幸福をつかさどる「歳徳神」という神様がいる方向のことを言います。

恵方はその年ごとに替わり「その方角を向いて様々なことをおこなうと、いろいろなことがうまくいきやすい」と言われています。

 

 

恵方巻きの作法

恵方巻きを食べる際にはある作法が存在します。

それはよそ見をせずその年の恵方を向き続けるというものです。

そして神様に願いごとをしながら黙って一気に食べきりましょう。

一本まるごと黙って食べるのは、途中で誰かと話したり、恵方巻きを食べるのをやめてしまうと幸運が逃げてしまうからと言われています。

 

 

恵方巻きを無言で食べるのはいつから始まった?

次に恵方巻きがいつから食べられていたか、その由来について諸説ありますのでご紹介します。

 

戦国時代・江戸時代の歴史が起源とする説

恵方巻きのルーツは諸説ありますがもっとも古い時代の説に「戦国時代の武将が、節分の日に巻き寿司を丸かじりして出陣したところ、戦に勝利した」というものがあります。

また、「江戸時代中期以降、節分の時期に漬物入りの寿司を切らずに食べてゲンを担いだ」とする説があります。

ただし、いずれの説も真偽は定かではありません。

 

江戸時代後期~明治時代に「幸運を願って食べた」とする説

江戸時代後期から明治時代初期にかけて、商売繁盛、無病息災、家内円満などを願って食べられるようになったとする説もあります。

ただし、この説も大阪の商業組合が商品PRのために作った広告から生まれたとされています。

「恵方を向いて無言で丸かじりすると幸運に恵まれる」といったことが書かれていたそうで、まさに現代の恵方巻きのイメージにつながるものだったそうです。

 

 

恵方巻きを流行らせたのはだれ?

さて最後に今日の恵方巻きの風習を誰が広めたかということについて言及しておきましょう。

こちらも諸説ありますので簡単にご紹介します。

 

寿司、海苔業界が普及させたという説

先に述べたように、今日の恵方巻きのイメージを作ったのは商業組合の宣伝広告という説が有力です。

そしてその組合はどこで、いつからいいはじめたことなのでしょうか。

それは、まずは1930年代の寿司屋の組合が、そして1970年代に海苔・厚焼きの組合がそれぞれ言い始めたとされています。

 

セブンイレブンがしかけた説

そしてもう一つ有力とされる説は「セブンイレブンが流行りを作った」というものです。

1989年に広島県の一部のセブンイレブンで節分に太巻きを売り始めたことがきっかけとする説です。

その際に恵方巻きという名前をつけてその太巻きを売りました。

そのことが契機となり、だんだん有名になっていって、1998年には全国展開がスタート。

瞬く間にほかのスーパーなどでも恵方巻きが販売されるようになりました。

 

 

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恵方巻きを無言で食べるのはいつから始まった?その由来やルーツを解説【まとめ】

今回は恵方巻きについて、なぜ無言で食べるのか、そしていつから食べるようになったのかということを解説しました。

恵方巻きのルーツというのは諸説あり源流がどこなのかはっきりしません。

それよりもいろいろなところからの小さな流れが集まって今の恵方巻き文化ができて来たような気がします。

諸説ありますが幸福を願う気持ちはどの説でも一緒です。

節分の折には恵方を向いて黙々とその年の幸福を願って恵方巻きにかじりつきましょう。

節分

Posted by miki