蛍が手に止まる場合、触ったり、捕まえてもいいの?鑑賞するマナーを解説
夏になるときれいな水辺を飛び回り、その儚い光が私たちの目を楽しませる蛍。
そんな蛍ですが、実際に見ている時に、その手に止まるということがたまにあるそうです。
そんな時どうしたらよいのでしょうか。
人によっては「蛍は触っちゃいけない」などという人もいます。
ですが、虫が好きな子どもたちなどは触ったり、捕まえたくなったりもします。

そこで今回は、蛍が手に止まる、そんな時触ってもいいのか?捕まえてもいいのか?その点についても詳しく見ていきたいと思います。
Contents
繊細な昆虫「蛍」
蛍に限らず、とんぼなどが自分の手に止まることはなぜかちょっとうれしい気がします。
さて、その時、どうしたらいいのでしょうか。
トンボであれば、胴体などをそっと持って捕まえたりします。
しかし手に止まる蛍はどうしたらよいのでしょうか。
まずは、蛍がどんな昆虫なのかについて見ていこうと思います。
蛍の生態について
蛍は、カブトムシやクワガタムシと同じ甲虫に分類される昆虫です。
日本には約50種類ほどが生息していて、夏の夜を彩る代表的な蛍は、水生のゲンジボタル、ヘイケボタル、クメジマボタルの3種類だそうです。
このうちゲンジボタルとヘイケボタルは、日本の里山的な環境が生息地なので、一番日本人になじみが深い種類です。
ゲンジボタルとヘイケボタルについて
ゲンジボタルは体長12mm~15mm、胸部には黒い模様があり「+」の形になっています。
そんなゲンジボタルは水が流れる小川など流水域に生息しています。
ゲンジボタルの幼虫はカワニナなどを捕まえて食べます。
対してヘイケボタルは体長7mm~10mmほどと、ゲンジボタルより若干小さいです。
そして、ヘイケボタルには胸部に「-」の形の模様があります。
そして水の流れのない水田やため池といった止水域に生息しています。
またヘイケボタルの幼虫はモノアラガイなどを捕食します。
いずれの蛍も羽化して成虫になると水だけをのんで過ごします。
蛍が手に止まる場合、触ったり、捕まえてもいいの?
そんな蛍が手に止まる場合、捕まえたり、触ったりしてもよいのでしょうか。
本項で解説します。
一説によると、「蛍は触っちゃいけない」と言われているようですが、実際はどうなのでしょうか。
実際の所、蛍を触ることはNGではありません。
ただし、蛍というのは体が柔らかいのでつまんだりするのはNGです。
よって、蛍を触る時は手ですくうようにさわるといいでしょう。
蛍を鑑賞するマナー
最後に蛍の鑑賞に関するマナーを解説します。
蛍の鑑賞はどうしたらよいのでしょうか。
蛍はとても繊細な生き物なので驚かさないように鑑賞するのがよいです。
また蛍は明るい場所が苦手と言われます。
よって、懐中電灯やカメラのフラッシュ、スマートフォンの画面の光で蛍を照らさないようにしましょう。
蛍の採集に関しては完全にNG行為です。
仮に蛍が手に止まるようなことがあった場合でも、手などでつかむことはしてはいけません。
虫よけスプレーなども蛍が飛んでいるところではしないようにしましょう。
また、蛍の生息地である里山は民家が近いです。
よって大声で騒いだりしないようにしましょう。
ゴミも必ず持ち帰るようにしましょう。
蛍は希少な昆虫で、場所によっては天然記念物に指定されている場合もあります。
よってそういう場所では現地のルールを守り、自然を大事にしながら鑑賞しましょう。
蛍が手に止まる場合、触ったり、捕まえてもいいの?鑑賞するマナーを解説【まとめ】
今回は、蛍が手に止まる場合どうしたらよいのかというテーマで、蛍の生態について、また、その鑑賞マナーなどについてご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか。
蛍は夏の夜をその儚い光で彩る代表的な昆虫です。
よって、夏になると蛍を見に里山に出かけるという人も少なくないでしょう。
そんな蛍は実際には非常に繊細な昆虫だといいます。
なので、くれぐれも、蛍を見に行く際は、大きな音、光などを出さないように静かに鑑賞するようにしましょう。